日産「新型ノート」、買うならどのグレード? 事実上はSとXの2択、ハイパワーな4WDにも注目

✎ 1〜 ✎ 22 ✎ 23 ✎ 24 ✎ 最新
拡大
縮小
新型ノートの価格は、2WDが202万9500円〜250万4700円、4WDが228万8000円〜276万3200円(写真:日産自動車)

2005年に初代モデルが登場し、2016年11月の2代目モデルビッグマイナーチェンジ時に「e-POWER」モデルを追加したことで、瞬く間に人気車種の階段を駆け上った日産「ノート」。

東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

e-POWERとは、エンジンで発電し、モーターで駆動するといういわゆる「シリーズハイブリッド方式」を採用したハイブリッド車であるが、リーフなどで培った電動化技術を応用し、EVライクな走り味を面倒な充電なしで楽しめる“電気自動車の新しいカタチ”という点が高く評価されたのだった。

そんなノートが待望のフルモデルチェンジを果たし、11月24日に3代目を発表した。3代目モデルは、プラットフォームも一新し、e-POWER専売モデルとなったが、果たして購入するならどのグレードがオススメなのだろうか?12月23日に遅れて4WDモデルも発表され、新型ノートのグレードが出そろったところで狙い目を考えていく。

3グレードが用意されるが、実質は「S」と「X」の2択

新型ノートには、下から「F」、「S」、「X」の3グレードが用意されるが(カスタマイズカーのAUTECHは後述する)、ここで面白いのが価格だ。カタログの表記上、もっともロアグレードとなる「F」が205万4800円なのに対し、「S」は202万9500円とロアグレードのほうが安くなっているのである。

実は「F」グレードは燃費性能に特化したグレードであり、WLTCモード燃費28.4km/Lの他グレードに対して29.5km/Lという数値をマークしている。そのため、他グレードよりも4L少ない32Lの専用燃料タンクや、エアコンの使用率を下げるためか、上級グレード同様にフロントドアガラスにIRカット&スーパーUVカット断熱グリーンガラスを標準装備しており、そのぶん価格が上昇しているというわけだ。

メーカーオプションのLEDヘッドランプ(ハイ/ロービーム、オートレベライザー、シグネチャーLEDポジションランプ付)。先進性を主張するシャープなスタイルが魅力だ(写真:日産自動車)

ただし、メーカーオプションは、LEDヘッドライトのみが設定されているだけで、そのほかの装備は選択することすらかなわないため、日常的に使うのであれば「F」グレードは除外しても問題ないだろう。

一方で「S」と「X」の価格差は15万7300円となるが、変更点の中心は内装のシート表皮がグラデーショントリコットになって加飾が追加されたり、シャークフィンアンテナや16インチタイヤが標準となったりと内外装のアップグレードが中心となる。

次ページプロパイロットを選ぶなら「X」、4WDモデルも魅力的
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
作家・角田光代と考える、激動の時代に「物語」が果たす役割
作家・角田光代と考える、激動の時代に「物語」が果たす役割
作家・角田光代と考える、『源氏物語』が現代人に語りかけるもの
作家・角田光代と考える、『源氏物語』が現代人に語りかけるもの
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT