――注目しているポイントは?
投資家にとってはドル安傾向が続くことが重要だ。FRB(米連邦準備制度理事会)のゼロ金利政策と資産購入は継続されるとみている。一部に資産購入規模の縮小を予想する向きがあるが、私はそうするとはみていない。
イエレン氏は、「アメリカは競争上の優位を獲得するためのドル安は目指さない」と明言したが、ハト派路線のFRBの金融政策、財政赤字拡大、ワクチン接種の実施による世界経済の回復、政治的不透明感の後退からすると、先行きはややドル安とする予想が理にかなっているだろう。
ただ、すでにかなりドルは安くなったので、さらに大きくドル安が進むわけではない。ボラティリティは抑えられる。ゆるやかなドル安によって、新興国の通貨が強くなり、アジアの債券や新興国の債券に妙味があり、海外の株式に追い風になる。
インフレ圧力や、長期金利の上昇は限定的
――バイデン大統領の財政大盤振る舞いで予想外に上振れするリスクはないか。市場ではインフレ期待(10年物ブレークイーブン・レート)も2%に乗せており、長期金利も1%を超えた。長期金利の上昇は続くか。
この記事は有料会員限定です
残り 1856文字
