仕事のできない人は文章の「型」がわかってない 書くのが苦手で遅いと悩んでいる人への処方箋

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接続詞を削ってもよいか見分けるポイントは、大きく「2つ」あります。

① 順接は削り、逆接(前の文と逆のことを言うとき)は残す

例文でいえば、最後の文の「しかし」が逆接にあたります。逆接の接続詞は、「次の文では、前の文とは違うことを言いますよ」という予告になるため、削ると文意が伝わりにくくなります。

一方、「そして」「その結果」など、順接の接続詞の多くは、なくても文意が伝わります。

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順接の接続詞は、文章を書く際には「次の内容を導くナビゲーター」の役割を果たし、スピードアップに貢献してくれます。しかし、読み手にとっては「なくても意味が伝わる」「ないほうが、すらすら読める」ものも多いのです。

そのため、接続詞を多用して一気に書き、書き終わったら順接の接続詞を削ると、スピーディに読みやすい文章を書くことができます。

② 削るかどうか迷ったら、残す

ただし、削りすぎて論理関係がわからなくなってしまっては、元も子もありません。

「削ったら文章がわかりにくくなるかも」と思ったら、順接の接続詞であっても、「残す」ようにしましょう。

「文章の苦手意識は思い込み」と断言できる理由

・型に則って、一気に書き上げる。
・書いた文章から、不必要な接続詞を削る。

この2つのステップを意識するだけで、誰でも、わかりやすい文章をスピーディに書くことができます。

僕たちが、セミナー等で「型とは何か」を簡単に説明するだけで、ほとんどの方がブログのような「テーマを自分で決めなければいけない」「長い」文章を書きあげることができます。

ビジネス文章を書く場合「何を書くか」(テーマ)は決まっていると思います。テーマが決まっていれば、あとは型に則って書いて、最後に接続詞を削る。それだけで、わかりやすい文章が書けるようになります。

藤吉 豊 文道代表取締役

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ふじよし ゆたか / Yutaka Fujiyoshi

有志4名による編集ユニット「クロロス」のメンバー。日本映画ペンクラブ会員。神奈川県相模原市出身。編集プロダクションにて、企業PR誌や一般誌、書籍の編集・ライティングに従事。編集プロダクション退社後、出版社にて、自動車専門誌2誌の編集長を歴任。2001年からフリーランスとなり、雑誌、PR誌の制作や、ビジネス書籍の企画・執筆・編集に携わる。文化人、経営者、アスリート、タレンドなど、インタビュー実績は2000人以上。2006年以降は、ビジネス書籍の編集協力に注力し、200冊以上の書籍のライティングに関わる。現在はライターとしての活動のほか、「書く楽しさを広める活動」「ライターを育てる活動」にも注力。(※「吉」の字は正しくはツチヨシ)

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