ダウやS&P最高値、ナスダックは年43%急騰 市場の関心は5日ジョージア州上院決選投票に
[ニューヨーク 31日 ロイター] - 米国株式市場は、年内最後の取引となる中、ダウ工業株30種とS&P総合500種指数が最高値を更新。年間ではハイテク株の多いナスダック総合指数が43%強値上がりした。
新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため導入された都市封鎖(ロックダウン)が経済に大打撃をもたらす中、株価は3月に急落したものの、その後はじりじりと持ち直す展開が続いた。S&P500は3月下旬に付けた安値から66%強上昇。年間では約16%伸びた。ダウ平均は約7%高。ナスダックの伸びは2009年以降で最大となった。
ハーベスト・ボラティリティー・マネジメントの調査・トレーディング部長、マイク・ジグモント氏は「実社会では気が狂いそうだったが、それでも今年の株式相場は強気の年となった」とした上で、コロナ禍をきっかけに世界が一変し、勝ち組と負け組の選別が一層進んだと指摘した。
業種別ではハイテクや一般消費財の伸びが目立つ一方、過去10年間出遅れているエネルギーが引き続き最もさえなかった。
個別銘柄では、ネット通販大手アマゾン・ドットコムやアップル、手作り品などの売買サイトを運営するエッツィー、オンライン決済サービスのペイパルなどが相場のけん引役となった。
今月21日にS&P500に採用された電気自動車(EV)メーカーのテスラは年間で743%急騰した。
経済指標では、週間の新規失業保険申請件数が78万7000件と、前週の80万6000件から減少。ただ、新型コロナウイルス危機の収束が見えない中、申請件数は高止まりが続いた。
市場は、1月5日に行われるジョージア州での上院議員決選投票に関心が集まっている。ジョージア州によると、有権者280万人超が郵便投票を含む期日前投票を済ませた。前回2008年に行われた上院選投票者数の210万人を上回っており、投票者数は過去最多となる見通し。同州の決選投票を巡っては、次期政権与党となる民主党が2議席とも確保すれば、民主党が上下両院を実質支配することになるため、注目される。
米取引所の合算出来高は92億7000万株。直近20営業日の平均は108億1000万株。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.44対1の比率で上回った。ナスダックでは1.13対1で値上がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 30606.48 +196.92 +0.65 30417.64 30637.4 30344.5
7 0
前営業日終値 30409.56
ナスダック総合12888.28 +18.28 +0.14 12877.09 12902.0 12821.2
7 3
前営業日終値 12870.00
S&P総合500種 3756.07 +24.03 +0.64 3733.27 3760.20 3726.88
前営業日終値 3732.04
ダウ輸送株20種 12506.93 +47.70 +0.38
ダウ公共株15種 864.64 +14.05 +1.65
フィラデルフィア半導体 2795.50 +11.73 +0.42
VIX指数 22.75 -0.02 -0.09
S&P一般消費財1302.56 -0.20 -0.02
S&P素材 455.71 +1.83 +0.40
S&P工業 749.54 +4.55 +0.61
S&P主要消費財 696.32 +5.52 +0.80
S&P金融 490.43 +6.41 +1.32
S&P不動産 227.90 +2.86 +1.27
S&Pエネルギー 286.14 -2.34 -0.81
S&Pヘルスケア1324.01 +14.93 +1.14
S&P通信サービス221.92 +2.13 +0.97
S&P情報技術 2291.28 +6.81 +0.30
S&P公益事業 319.07 +4.98 +1.59
NYSE出来高 8.46億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 27535 + 65 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 27510 + 40 大阪比
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら