明石家さんまが年末に限り意外な姿を見せる訳 いつもの「お笑い怪獣」がこの時ばかりは激変
これら4つはすべて、さんまさんの名前をつけた冠番組であり、その話術や笑いをベースにした企画。ふだん以上に「何でも笑いにつなげておいしいところをかっさらってしまう」という“お笑い怪獣”ぶりを見せてもいいのですが、むしろ少し引いた立ち位置から出演者の魅力を引き出す人情を見せていたのです。実際、「明石家紅白」の若手アーティスト、「明石家サンタ」の一般人、「ご長寿グランプリ」のお年寄りが生き生きとした姿を見せていたことが、さんまさんの人情を物語っていました。
「ゲスト出演」で醸し出す年末の特別感
さらに、さんまさんが年末特番だからこそ見せる、もう1つの姿は、MCではなくゲストとしての出演。
「アウト×デラックスSP」は、本来その後に放送される「明石家サンタ」の番宣が目的のサプライズ出演でしたが、さんまさんは予定されていた終了5分前ではなく、20分前に登場。MCのマツコ・デラックスさんに「マツコ。(『ホンマでっか!?TV』の降板以来)ひさしぶりやな、お前」と生々しいトークで笑わせたあと、広瀬香美さん、山里亮太さん、加藤諒さん、坂口涼太郎さんらにボケを振り続けて、年末特番らしい特別感を生み出していました。
次に「嵐にしやがれ 最終回」では、嵐とゲストがご褒美グルメをかけてクイズ対決に臨む「デスマッチ」のラスボス的な存在としてゲスト出演。「さんまさんに嵐の5人を加えた6人中、クイズに正解した5人が絶品料理を食べられる」というルールで対戦しました。
そこで、さんまさんは自分の好物を食べるために誰よりも前向きに挑みつつ、おそらく“あえて”クイズに負け続け、1人だけ何も食べられずに終了。一方、嵐の5人が1つのテーブルに並んで仲よく食事するシーンを作って大団円を演出し、最後は「どうもおつかれさまでした。ありがとうございました」とねぎらいの言葉を贈りました。そもそも、さんまさんはクイズ解答者としての出演はほとんどないだけに、それだけでも最終回の特別感を醸し出していたのです。
「歌ネタゴングSHOW爆笑!ターンテーブル」では、「出張ターンテーブル」というコーナーのスペシャルゲストとして登場。まだ放送歴が浅く、若手芸人中心で大物芸能人の出演が少ない同番組を盛り上げるべく、ゲスト審査員として出演したのです。さんまさんはさらに出場芸人たちがネタを終えて舞台裏へ下がったあとに、「あいつもっと持っているんですよ」と別の十八番ネタを振って、もう1度カメラに映るチャンスを与えていました。
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