プロが見た結婚に対する「価値観」の大きな変化 2021年の婚活市場に起きる3つの変化を予想!

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その流れで、「子どもがほしいから結婚する」という女性や、「自分の子どもを生んでほしい」という男性も減ってきました。1人で生きていくよりも誰かと一緒に生きていきたい。その先に子どもがいればいたでいいし、できなければできないでいい、と考えるようになったのです。

子どもは二の次と考えれば、年齢にとらわれずに結婚できる。今、40歳以上の女性で結婚できる確率は「0.6%」と言われていますが、いよいよその岩盤層が動く時がきました。今後、40代以上の男女の結婚が増えると思いますよ。50歳で結婚経験がない人は「生涯未婚率」にカウントされますが、その定義も変わるかもしれませんね。 

「まずは1回結婚してみます」と相談

3.「好きな人」ではなく、「家族」を探す

以前は女性を中心に「一生添い遂げられる人を探したい」というご相談がほとんどでしたが、だんだんと「一生添い遂げなくてもいい」と考える人が増えてきたこともおもしろい現象です。 「一生添い遂げられる人」を探すとなると、誰でも慎重になります。選んで、選んで、選んでいるうちに、気が付いたら「結婚できませんでした」という結果になることも多い。

なので、私はいつも「まずは1回結婚してみなよ。怖いものでもないし、そこで得られるものがいっぱいあるから」とアドバイスしていました。2020年秋以降は逆に会員さんの方から「まず1回してみようと思います」と言う方が出てきました。

ここでのキーワードは「家族」です。これまでは、一生添い遂げたいと思うほど「好きな人と結婚したい」「恋して結婚したい」だったんです。しかし、今は「家族になれる人と結婚したい」に意識が変化してきました。

30代の看護師、小百合さん(仮名)。これまで1〜2年、別の結婚相談所で婚活してきましたが、うまく行かず弊社に改めて入会しました。入会時の面談では、ただ「結婚したい」と言います。「どんな人と結婚したいの?」と聞くと、「背が高い人がいい」「楽しい人がいい」などと言う。私は「婚活は、自分がどう生きたいかを考えることが大切だよ」とアドバイスしてもピンと来ていないようでした。

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