夢を追いかけるよりも現実を見る。「感じのいい人」「話が弾む人」といったあいまいな条件よりも、具体的な年収と職業を重視し、毎月いくら入って家賃はいくらまでなど、まともに計算するようになりました。
安心を求めるのは女性だけでなく男性も同じ。40代男性、健二さん(仮名)は、経営者で年収が2000万円あります。CAの女性、陽子さん(仮名)の外見に引かれてお付き合いしていたのですが、彼女はめちゃくちゃ気が強くて、「こっち来い、あっち来い」「こうしろ、ああしろ」と健二さんを奴隷のように振り回していました。
岩盤層の40代が動く!?
私は「陽子さんとは結婚しても幸せになれないよ。1年で離婚してうちに戻ってきちゃうことになるよ」とさんざん忠告したのですが、それでも「彼女が好きだからがんばります」と言う。
しかし、コロナ禍で経営している会社の業績が悪化。「そんな状態なのに社長は女性に振り回されて何やっているんだ?」と従業員はどんどん辞めてしまい、ようやく健二さんは現実を見るようになりました。陽子さんとの別れを決意した時に、健二さんが私に言った言葉は、「これからは尊敬できる女性、頼れる女性がいい」。
健二さんから「頼れる女性がいい」という言葉を聞くとは意外でしたね。ということで、秋の終わりに気持ちを入れ替えて再出発。きれいな人が好きというのは相変わらずですが、やっと相手の中身を見るようになりました。
2. 40代以降の結婚が活発化
2020年後半から出始めた「年の差婚」も、2021年に本格的に増加するでしょう。ここでのキーワードもやっぱり「安心」です。
不安定な時代を乗り越えるには夫婦2人とも子どもでは心もとない。女性でも男性でもどちらかが大人の方が安心できる。10、20歳年上で引っ張ってくれる人がいい。だから年の差婚なんです。特に男性がひ弱になってきているので「年上女性に頼りたい」という男性も増えています。
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