「SNSで私生活さらす人」が見逃す不都合な真実 写真を加工しても「特定されるケース」が増加中
以前、「Twitterのステッカーがはがせるって本当? Twitterに何度も写真を投稿しちゃったんだけど……」と、慌てた様子の友人から相談を受けることがあった。
Twitterには専用の画像加工用のスタンプのようなものが用意されている。「#Stickers(ステッカー)」といい、TwitterのiOSやAndroid公式アプリで画像を編集する際に右下に現れる顔アイコンをタップすれば利用できる。
「Twitterのステッカーははがせる」という噂は定期的に話題になるが、本当にはがせるのか? 結論から言うと、不可能である。投稿時にステッカーがついた状態で一枚の画像として認識されているため、無理やりはずしてもその部分が消えるだけで、その下に隠れた顔写真が現れることはない。
Photoshopでも「顔写真の復元」はまず不可能
過去に「Twitterのステッカーで隠しとけばいいや笑 とか思ってる人が死ぬやつおいとくね」と、ステッカーで一部を隠した山の写真から、Photoshopで復元させた画像を添付した画像付きツイートが話題になった。
確かに山や海などの風景写真であれば、Photoshopの「コンテンツに応じる」機能で修復することはできる。しかし、あくまで写真の一部を削除する際、同じ写真の別の部分からそれらしく複製して自動修復する機能のため、完全に隠れているものを復元できるというわけではない。つまり、スタンプで顔を完全に隠していた場合などは復元不可能なのだ。
ただしこれはTwitterのステッカーを使った場合であり、元画像と上のスタンプがレイヤーが分かれて保存される仕組みのものなどなら、理論的には復元可能だ。また、目元や口元など顔の一部しか隠れていない場合は、他の写真などから元の画像に近いものに復元できる可能性もあるので、隠すなら顔全体を隠すほうが安心だろう。
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