カズレーザー「人生すべて成り行き」の深い真意 「何にも執着しない」「風呂敷も広げない」理由

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

もともとはピン芸人だったカズレーザーさんだが、ピン時代はなかなか人気が出なかった。「このままスベリ続けて死ぬのか、コンビを組むのか決めろ」と事務所スタッフに言われ、死ぬのは嫌だからとコンビを組んだ。

「どうせ、人間って全員ピンで生きてるじゃないですか。だから僕、ピンでもコンビでも、別にどっちでもいいなって思ったんです。ほんと、すべて成り行きで生きてます」

実績を重ねた売れっ子だからこそ動じないのかと思いきや、昔から変わらないようだ。金髪にいつも真っ赤な服を着用し、強烈なヴィジュアルとキャラクターを確立している彼だが、これも戦略的にやっているわけではないという。

「キャラをつけるんだったらもっと違うことやったほうがいいと思うし。ずっと同じキャラやっても、しょうがないですもん。ある程度浸透したんなら、次を意識してちゃんと変えなきゃいけないし。僕、お笑いもあんまり真面目にやってないんでしょうね(笑)」

自分軸はしっかりしているが、何事にも執着はしない。人間関係もあっさりしたタイプなのか聞いてみると、意外にも人情深い答えが返ってきた。

「なんにも執着しないのは、自分の今接してる人で手いっぱいになっちゃうからなんですよ。仲がいい友達や芸人仲間がいるので、その身の回りの人を大切にするだけで自分のキャパが100%埋まっちゃう。毎日、めちゃくちゃ幸せなんですよね」

風呂敷は広げない

好きな仕事をしながら自由に暮らしているカズレーザーさん。多忙な毎日の中でも、ストレスを感じることは一切ないという。背景には「風呂敷は無理に広げない」という、彼なりの持論があった。

「ハイリスクハイリターンって言うけれど、実際にはリスクなんて大したことないことが多いですよね。だから世の中、風呂敷を広げたもん勝ちだと思うんです。でも、広げたら広げたで、どこかでちゃんと畳まなきゃいけないタイミングがきてしまう。一度始めたことを手放すのは、しんどいじゃないですか。僕はしんどいのが嫌だから、最初から広げないことにしてるんです」

次ページキャパシティーを自覚し、今大切にすべきことを優先する
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事