12月の日経平均は「コロナだから下がらない」? いったいこの「適温相場」はいつまで続くのか

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そもそも、株価は「ファンダメンタルズ(基礎的条件)・需給・人気」の3要素が絡まって決まる。例えばコロナ危機は今インドにも迫っていると言われ、同国株は一見とても買えるような状況には見えない。

だが、同国の代表的株価指数「ムンバイSENSEX30」はコロナショックでつけた3月23日の2万5981ポイントから急激に回復、最近は日々史上最高値を更新。先週の12月9日には4万6103ポイントの最高値をつけた。このように、厳しい現実とコロナ対策の「カネ余り」は世界に同時に広がっている。「コロナ危機が消えないうちは、株価の本格的な下落はない」と割り切るべきだ。

売り方はどこかで「一息」つけるのか

一方、日経平均株価も11月は「需給」だけで「人気」以上の大幅上昇となった。だが12月も「人気は去った、スピード調整だ」と言われながら初日の353円高、9日の350円高が示すように、溜まった空売りの買い戻し「需給」が時々破裂している。コロナ感染拡大の報道にさらされながら、今後も同様の展開と見る。

ただ14日から始まる今週の動きは、経済イベントや指標発表があまりに重なることから、情報で窒息しそうな1週間となり、市場が消化不良を起こしそうだ。

挙げるとキリがないので控えるが、特に日米の金融政策の結果発表(アメリカ16日、日本18日)や、大量に出る12月の景気指標などは最も重要な材料で、コロナ禍の12月の姿が現れるはずだ。

一方、先週末は3カ月に一度到来する先物とオプションの特別清算指数算出日(メジャーSQ)だった。だがメジャーSQの週の水曜日は荒れると言われるなか、日経平均は逆に350円高。また、水曜日が荒れない時は木曜日がもっと荒れると言われるが、やはりわずか61円安に終わり、「2つのアノマリー(理論的な根拠はない、相場の経験則)」は不発だった。

もうひとつ、「メジャーSQを境に流れが変わる」というアノマリーもよく言われることだ。売り方の切実願望のような「法則」だが、イベントで息の詰まるような今週、はたして売り方が期待することが起こるのか、楽しみだ。

平野 憲一 ケイ・アセット代表、マーケットアナリスト

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ひらの けんいち

日本証券アナリスト協会検定会員。株一筋約45年。歴史を今に生かすことのできる「貴重なストラテジスト」として、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌への出演や寄稿記事多数。的確な予想で知られ、個人投資家の間には熱烈な「平野ファン」がいることでも有名。1970年に立花証券入社以来、個人営業、法人営業、株ディーラーを経て、2000年情報企画部長マーケットアナリストとして、投資家や各メディアに対してマーケット情報発信をスタート。2006年執行役員、2012年顧問就任。2014年に個人事務所ケイ・アセット代表。独立後も、丁寧でわかりやすい解説を目指す。

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