コロナ禍で急増?「粉飾決算」を防ぐ2つの極意 架空計上や押し込み販売など手口はさまざま
粉飾が起きやすい「収益」と「見積もり」
粉飾はどのようなところで発生する可能性が高いと思われますか? 一般に会計不正が起きやすいといわれるのが「収益認識」と「見積もり」です。
収益認識は、収益、つまり売上高の集計に関連したものです。例えば、商品や製品がまだ売れていないにもかかわらず、売れたことにして売上高を集計し、商品や製品は、顧客から預かっていることにしてしまうこと。いわば売り上げの「架空計上」です。
また、決算日の前に売上高を少しでも多くするために、顧客に商品や製品を引き取ってもらい、決算日を過ぎた後に返品してもらう、といった事例もあげられます。「押し込み販売」などといわれるものです。
これらはいずれもれっきとした会計不正です。売上高の増加は利益に対するインパクトも大きいので、狙われやすいところの1つになります。


















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