カマラ・ハリスをインド系女性が誇りに思う訳 「神の名」を冠する彼女の偉業が希望を与える
そして、お茶目にこう付け加えた。
「私がなぜこんなにも誇らしいかって、彼女の母親が私の家族と同じタミル・ナドゥ州からの移民であるということだけでなくて、私と同じく大好物がイドリ(インド風蒸しパン)だって聞いたからよ!」
世界の女性たちの喜びは、インドをさらに大きくくくった“南アジア”にまで及んだ。ミャンマーのヤンゴンに暮らすフニンさんも、ハリス氏当選の喜びをFacebook上でシェアし、「南アジア出身の女性が快挙!」と喜びをあらわにしている。折しもミャンマーでは、任期満了に伴う総選挙の投票が8日行われ、民主化の象徴として依然高い人気を誇るアウン・サン・スー・チー国家顧問率いる与党・国民民主連盟(NLD)が過半数の議席獲得を決めた。
半世紀以上に及んだ国軍主導体制から脱却し、歴史的な政権交代を実現した前回総選挙に続く圧勝で、スー・チー政権は2期目に入ることとなったが、ガラスの天井を打ち破る強い女性像に、南アジアの女性がアメリカというまったく別の国ながらも、同じ“南アジアの血”を引く女性が世界で活躍していく様子は、言葉に尽くせぬ勇気を与えることとなったようだ。
世界各地の若き女性たちの期待と希望の目が注がれる
アメリカという世界の大国における、黒人、そして南アジア系の「マイノリティー」そして「女性」という2つのキーワードで一挙に注目を浴びることとなったハリス氏。
今後、実際の政策面でどれほどの手腕を発揮できるか――「これが最後ではない。今夜、これを見ているあらゆる小さな女の子たちが、可能性のある国であることを知ったのです」というハリス氏自身の言葉に、アメリカをはるかに超えて、世界各地の若き女性たちの期待と希望の目が注がれている。
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