関口宏「歴史を辿らねば今の自分もわからない」

あるようでなかった近現代史番組の作り方

なぜ日本の近代史をたどっていく番組を作ろうと思ったのか、関口宏氏(写真左)に話を伺った。写真右側はノンフィクション作家の保阪正康氏(写真:講談社) 
関口宏さんとノンフィクション作家の保阪正康さんがタッグを組んで放送している「関口宏のもう一度!近現代史」(BS-TBS・毎週土曜日昼・12時)。同番組が始まって1年が経ち、そのタイミングで明治パートが『関口宏・保阪正康の もう一度! 近現代史 明治のニッポン』として書籍化された。
大政奉還が起きた1867年から時系列で日本の近現代史をたどっていくというユニークな構成になっている。同番組が誕生した経緯や関口さんの思いなどについて聞いた。

「点」の歴史を「線」にする番組を作りたかった

――この番組はどのような経緯で誕生したんでしょうか。

関口 宏(以下、関口):私は1943年生まれなので、ほとんど戦後日本とともに生きてきました。ですから、もう大昔の話になりますが、私たちの世代は、日本の近現代史を学校であまり教わらなかったんです。だから社会に出てからは、もっぱら小説やドラマでの自習でした。

でも、それだと「点」の知識が増えていくだけで、日本近現代史の「線」が見えてきません。私の勉強不足が主な原因ですが、そこに物足りなさを感じていたんです。

同時に、70年以上生きてきて、改めてなぜ自分はここにいるのか、どうしていまこういう時代を生きているのかという究極の問いを考えるようになりました。それを知るためには、やっぱり現在につながる歴史に目を向けなければなりません。そこで、日本の近現代史を私自身が学べる番組を作ろうと思ったんです。

じゃあ、どういう番組にするのがいいか。歴史を扱う番組はたくさんありますが、時系列で歴史を説明するような番組はありません。それなら、大政奉還の1867年から、毎回1年ずつでもいいから、じっくり勉強できる番組ができたら面白いだろうと。それで、お付き合いのある保阪正康さんに先生役をお願いして、明治から昭和の敗戦までの歴史を教えていただくことにしたんです。

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