大統領選またも世論調査「大きくハズした」なぜ トランプ氏の勢いを今回も読めなかった

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VoteCastの調査によれば、有権者の10人に4人以上が9つの選択肢のうちでコロナウイルスの流行が国家の最重要課題であると回答した。だが、投票に最も影響を与える議題を調べる出口調査によれば、コロナウイルスの流行と答えた回答者はその半数にも満たなかった。経済が重要と答えた有権者の方が多く、人種格差に関する問題がそれに続いた。

すべての世論調査機関が間違っていたわけではない。投票日の数日前に世論調査研究者として長年に渡って著名なアン・セルツァー氏がデモイン・レジスター紙で公表した世論調査において、トランプ氏のリードは7%に開いたとしていたが、現在のところこれは実際の開票結果とほぼ同様である。

僅差になると予想していた唯一の調査機関

インタビューに対してセルツァー氏は、今回の選挙で彼女はいつもと同じプロセスを踏襲した、と語った。そこにはある年の有権者はそれ以前の有権者と同様に投票すると決めつけることを避けることが含まれる。

彼女は「私たちが用いる手法は、有権者の動向をデータが指し示すように作られている」と話す。「過去を用いて未来を予想するために、以前の投票傾向や投票率などさまざまな要素を基にデータに比重を加える調査機関もある。そうした調査は後ろ向きであると私はみなしており、そのような手法はとらない」。

必然として、激戦州において結果が僅差になると予想していたロバート・カヘリー氏率いる謎多きトラファルガー・グループは、2016年に続いて今年もその世論調査が非常に正確性に優れている理由を知りたい時事解説者たちの脚光を再び浴びることであろう。

トラファルガーは4年前の中西部とペンシルバニア州におけるトランプ支持の高さを想定していた数少ない調査機関の1つであり、今秋の予測は若干共和党寄りであったことは否めないが、ミシガン、ウィスコンシン、ネバダの各州においてはトランプ支持を低く見積もることはせず、ほかの調査機関よりも最終結果をより正確に予測していたようだ。

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