GoToでファンが全集中、鬼滅「リアル無限列車」 SLの人気沸騰「乗れなくても…」駅に大勢の人

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本来のルートである熊本―人吉間に代わって、熊本から博多まで向かうルートが選ばれた。途中、久留米と鳥栖に停車する。SLは先頭車両にいるが、最後尾のディーゼル機関車DE10が後ろから押すという形で走行する。なお、逆方向となる博多から熊本へは回送列車となり、DE10が牽引して走行する。

JR九州によれば、8620形が「SL人吉として熊本―博多間を運行するのは初めて」。2001年4月に博多―鳥栖―神崎(長崎本線)間に「SLかんざき菜の花号」という団体臨時列車が走ったことがある程度で、8620形の博多入りは極めて珍しいという。

JR九州は臨時列車の運行にあたり、車両の前面に取り付けられていた「58654」というプレートを無限列車と同じ「無限」というプレートに付け替えた。アニメとのコラボ列車というと、車両の外側にキャラクターを貼り付けたラッピング列車が思い浮かぶが、SL鬼滅の刃は基本的にはプレートの付け替えだけ。それがかえって、映画に登場した無限列車が現実の世界に登場するかのようなワクワク感を醸し出した。

運行は11月1日、3日、15日、21日、23日の5日間のみ。客車は3両。指定席は発売から瞬く間に完売した。乗れないならせめて走る姿をひと目見たいと、多くのファンが現地に押しかけた。記者も運行前日の10月31日に熊本入りした。

熊本駅には700人のファンが

さて、11月1日。SL鬼滅の刃が熊本駅ホームに入線するのは8時23分。記者はその30分に駅に着いたが、コンコースはグッズ売り場に少し行列ができている程度だ。ちょっと拍子抜けしたが、改札を抜けホームに上がったら、身動きがとれないほど多くのファンが列車を待っていることに驚かされた。JR九州によれば、SL鬼滅の刃を見るために約700人のファンが熊本駅にやってきたという。

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