「リアリティーショー」が世界で流行する必然

恋愛系、オーディション系が大人気

恋愛リアリティショー「ラブ・アイランド」が人気が高まっている(出所:ITVのホームページ)
世界の番組コンテンツ市場において毎シーズン、新作からロングランヒットまで数多くの番組が国際間で流通される人気ジャンルの一つであるリアリティショー。なかでも恋愛系、オーディション系のものは世界的トレンドにある。その理由と背景について紐解く。

「ラブ・アイランド」が大ヒット

世界の数あるリアリティショーのなかでも、いま最も勢いがあるのはイギリスITVスタジオ制作の「ラブ・アイランド(Love Island)」である。

『GALAC』2020年12月号の特集は「リアリティショーとは何か」。本記事は同特集からの転載です(上の雑誌表紙画像をクリックするとブックウォーカーのページにジャンプします)

地中海に浮かぶスペインのマヨルカ(マジョルカ)島を舞台に、若い男女がカップル成立をめぐって愛とマネーのバトル戦を繰り広げるという、いわゆる恋愛系リアリティショー。恋愛に憧れるティーン層や、恋愛現役世代であるF1・M1層を中心に支持を集めている。

ITVスタジオの発表によると、2019年に放送された第5シリーズは、テレビ、PC、モバイル、タブレットの4媒体総視聴数で番組史上初の600万人以上の視聴者数を突破。これまでのシリーズでツイッターでのインプレッション数は20億回を超え、公式アカウントのインスタグラムのフォロワー数は300万人を超えている。

そんな若者を中心に人気のあるイギリス発リアリティショーに世界のテレビ業界も注目を集めている。番組コンテンツの国際流通市場でここ10年の中の売れ筋トップ10番組に入るからだ。フォーマットセールスによってローカライズされる国を続々と更新中。ITVスタジオレーベルで制作された国数は2020年9月15日時点で17カ国に達した。

ドイツ、オーストラリア、フィンランド、スウェーデンでは2シリーズ以上続く。スペインでもローカル版が決定したところで、初のスペイン語版が登場する。今後、スペイン語圏にも人気が広がっていく可能性は高い。さらにアフリカ大陸にも上陸することが決まった。

あまりの好調ぶりにITVスタジオのグローバル・エンターテイメント部門社長Maarten Meijsは「かつてこれほどの勢いで人気が高まった番組はない」と、米最大手業界誌『World Screen』の取材に対して答えている。

世界のヒット番組メーカーであるITVスタジオ自身も驚くほどの勢いなのである。

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