野田聖子「女性のためだけの政策なんてない」 バランスの取れた国を作るために必要なこと
──お答えしづらいかもしれないですが、本音で教えていただきたいです。先日、自民党の杉田水脈衆議院議員の発言をめぐって、杉田議員の議員辞職などを求める団体が野田さんのもとへ13万6000筆の署名を届けに行きましたが、受け取りを拒否されましたね。あれはなぜですか?
野田:なぜかというと、リクエストをされても自民党の幹事長代行の私の能力では結論が出せないと考えたからです。撤回と謝罪と議員辞職を求められましたが、議員辞職の出処進退は基本的に本人が決めるものです。
「できない約束はしない」
──受け取るぐらいはしてほしかったです。
野田:約束できないことをパフォーマンスとして受け取ることを私は一度もしたことがありません。例えばその少し前に、どちらかというと自民党に批判的な団体が女性議員を増やしてほしいという署名を集めてくれたことがありました。女性議員を増やすということは、私の能力でできることです。だからちゃんと受け取って、答えを返すというのが私のミッションです。でも、議員辞職についてはできないことだから、そこを理解してほしい。
──自民党による圧力とか空気感で署名を受け取れないとしたら嫌だなと思ったんですが。
野田:いえ、私の判断です。「女性はわかっていない」と言われたくなかったので、女性の尊厳を守るためにそう判断しました。私は彼女たちを裏切ったつもりはないし、彼女たちには、これからの先の性被害についての法律改正について議論しましょう、それが私にできる能力なんですと伝えました。
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