パキスタンに「中国標準」の地下鉄が初の開通 工事・車両・資金から運営まで中国が全面支援

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パキスタン初の地下鉄「オレンジライン」は中国の全面支援で建設された(写真はオレンジラインの運営を請け負う広州地鉄集団のウェブサイトより)

10月25日、パキスタン初の地下鉄が同国パンジャブ州の州都ラホールに開通した。「オレンジライン」と名付けられたこの地下鉄は、中国の政府と企業の手厚い支援を受けて建設され、技術の規格や車両などの装備に「中国標準(チャイナ・スタンダード)」を全面採用している。

オレンジラインの路線距離は約26キロメートル。全26駅のうち24駅が高架上に、2駅が地下に建設された。5両編成の列車が1日12時間運行し、朝夕のラッシュ時には最短5分間隔で運転、1日当たり延べ約25万人の利用を見込んでいる。

「パキスタンで最初の高規格かつ環境に配慮した鉄道プロジェクトだ。ラホール市民の移動の利便性が大きく向上するだけでなく、交通渋滞の緩和で環境汚染を軽減できる」。パンジャブ州政府のサーダー・ウスマン・ブズダー首相は、開通式典でそう述べた。

「中国・パキスタン経済回廊」のモデル事業

オレンジラインは「中国・パキスタン経済回廊」(訳注:中国の新疆ウイグル自治区とパキスタンのアラビア海沿岸を結ぶ大規模なインフラ整備構想)のモデルプロジェクトの1つだ。2014年5月、中国の習近平国家主席とパキスタンのマムヌーン・フセイン大統領(当時)の立ち会いの下で政府間の枠組み協定に調印。翌2015年9月に着工した。

建設工事は中国の国有鉄道会社の中国国家鉄路集団と国有エンジニアリング大手の中国北方工業が共同受注し、両社の海外事業子会社が施工にあたった。建設資金は国策銀行の中国輸出入銀行が16億ドル(約1675億円)を超える優遇貸し付けを行い、残りはパンジャブ州政府が工面した。

本記事は「財新」の提供記事です

開通後の運営も中国企業が主導する。広東省広州市の地下鉄を運営する広州地鉄集団は今年2月、パキスタンのバス会社などと共同でオレンジラインの運営・保守を8年間請け負う契約を獲得した。広州地鉄集団が海外での鉄道運営に乗り出すのは、これが初めてだ。

(財新記者:張而弛)
※原文の配信は10月26日

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