JR原宿駅建て替え、国立駅再築と何が違うのか

西洋風建物の旧駅舎外観は「可能な限り再現」

解体工事が本格化した原宿駅の旧駅舎。尖塔を載せた西洋建物風の屋根が特徴だ(筆者撮影)

1924年に竣工し、東京都内に残る最も古い木造駅舎として親しまれてきたJR東日本山手線・原宿駅旧駅舎の解体が本格化している。

旧駅舎については計画発表直後から、地元の「原宿神宮前まちづくり協議会」などから保存を望む声が多く出されていた。しかし2020年3月21日から新駅舎および新ホームの供用を開始し、旧駅舎は8月下旬より解体工事が始まっている。

国立駅は旧駅舎を再築

東京都内では1926年竣工と原宿駅舎に次ぐ歴史を持つ木造駅舎だった同じJR東日本の中央本線国立駅舎も、2006年10月8日の夜に役目を終え、同年中に解体されたという経緯を持つ。

しかしこちらは国立市が、建築基準法や消防法などの適用が緩和される有形文化財に駅舎を申請。当時の駅舎の所有者であるJR東日本の了解を取り付け、文化財指定を受けたことで、ほぼそのままの形で保存や移築が可能になった。しかも同市では解体時に部材を保管しており、JR東日本との間で再築用地に関する土地売買契約を締結したことで、今年現駅舎の前で復活が実現し、現在はイベントスペースなどで活用している。

同じ東京都内でこのような事例があっただけに、なぜ原宿駅は解体されてしまうのか、不満を抱く読者もいるだろう。渋谷区に事務所を置く筆者もこの問題は以前から気になっていた。そこでJR東日本のニュースリリースと渋谷区議会の議事録を時系列で並べ、推移を追っていくことにした。

次ページ当初は旧駅舎について触れず
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