忙しすぎる人が知らない「何もしない」の作法 携帯の電源を切ったり無視するだけでは不十分
マインドフルネスとは、その生活の体験を変える方法を学ぶことです。心の底に充実感をもちつつ、あるがままに生きるための道を見つけることなのです。そこで何かを変えたいと感じたなら、もちろんそうすればいいのです。違うのは、なんであれ、そうやって変えたことは長続きするということです。
頭をからっぽにしたほうがいい理由
忙しい生活を送り、たくさんの責任や選択を抱える私たちの心と体は、つねに働きすぎの状態にあります。人々が私の働いているクリニックに来る理由はさまざまですが、最も多いのはストレス性の症状です。
自発的にやってくる人もいれば、家族やパートナーや友人に言われて来る人もいます。あまりに症状がひどいので医師にすすめられて来たという人もいます。けれども大部分は、もう少し楽に生きる方法を見つけたいと思っているごく普通の人々です。
仕事でプレッシャーにさらされていたり、家庭生活に悩んでいたり、強迫観念に苦しんでいたり、自分や他人を傷つけるような行動を繰り返してしまう人々。その多くは、ただ毎日の生活でもう少しだけ頭をからっぽにできたらと望んでいるのです。
ストレスは私たちをおかしくさせます。言わなければよかったと思うようなことを言わせ、しなければよかったと思うようなことをさせます。自分自身に対する感じ方や、他人との関わり方に影響を与えます。
もちろん、ある種のストレスや困難があるからこそ、充実感を味わえたり、目標を達成できることもあります。でもそれが別の種類の(あまり役に立たない)ストレスにまで波及することも極めて多く、そうなると私たちは途方にくれてしまいます。
そのようなときこそ、心をトレーニングし、人生で何が起ころうと、いつでも心の奥底にある充実感や幸福感に触れられるようにすることが大きくものを言います。それこそが「からっぽ」をつくるということなのです。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら