ネット会議で「いい声」を出すちょっとした秘訣 かすれたり、小さくなったりしていませんか

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

また、腹式呼吸を続けるには、姿勢も大切です。背中が丸くなっていませんか? 腹式呼吸になっていることがわかったら、その息に声をのせていきます。吸って、吐いたときに、ただ息を吐くのではなく、「あー」という声にしていきましょう。このとき、吐くときに声が加わっただけなので、腹式呼吸であることはまったく変わりません。ここでも、自分の腹式呼吸をチェックする必要があります。

この腹式呼吸を普段意識するだけで、長時間、声を出し続けることができます。私は、今はアナウンサー時代以上に、セミナーや研修で長時間話す機会が多いですが、私の声のパワーがまったく衰えないのは、この腹式呼吸がベースになっているからだと思います。話すということには、想像以上にエネルギーがいるものです。

また、画面の向こうの相手に対して、長時間、話すとなると、慣れないときは、対面での会話以上にエネルギーが必要です。そんなとき、ベースになっている声が腹式呼吸の声だったら、自分の強い味方になってくれるはずです。

口はちゃんと「開いて」いますか

日本語は、母音の形だけ気をつければ、正しい口の開きになります。「あ・い・う・え・お」の形は、普段から正しく開いていますか? アナウンサーの私でも、本来は、もっと縦に開くべき口が、どんどん横に開くようになってしまいます。普段、プライベートや講座などで、みなさんの口の開きを拝見していても、縦に開かず、横にばかり大きく開いている人をよく見かけます。

『対面以上にうまくいく すごい! オンライン会話術』(PHP研究所)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

口が正しく開いていないな、と感じたら、とにかく、もっと縦に開く意識を持ちましょう。また、口だけでなく、顔全体を動かして話す、という意識を持つと表情も豊かになるし、口も開いてきます。

アナウンサーはニュース原稿を読むだけでなく、レポートなどの情報番組の仕事もあります。その情報番組のときに、「顔の表情の変化だけで、いかに感情を伝えられるか」が大事になってきます。

例えば、食べ物を食べた後の、その一瞬の表情。カメラマンは私の顔のアップを捉えています。そのときに、口だけで感情を表現するのではなく、目のあたりや、目と目のあいだ、眉毛のあたりも意識し、それら全部を使って話していると思って声を出すようにします。

……縦と横の比率が同じくらいになるように、円を意識して開きます。
……唇を左右対称に引っ張って開きます。への字にならないように注意。
……キスをするような口で唇を前に突き出します。
……逆三角形になるように口を開きます。
……小さな円をつくり、唇を前に突き出します。
白崎 あゆみ エグゼクティブコーチ、フリーアナウンサー

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

しらさき あゆみ / Ayumi Shirasaki

13歳からテレビの仕事を始め、25年以上アナウンサー業に従事。上智大学外国語学部フランス語学科を卒業後、アビームコンサルティング株式会社を経て、MRO北陸放送のアナウンサーとして、10年勤務。独立後は、トラストコーチングスクールのTCS認定プロフェッショナルコーチの資格を取得し、オンライン研修やオンラインでの講座提供を、日本国内のみならず、海外在住の人に向けても、多数実施している。

 
この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事