名門NYタイムズ「恥ずべき黒歴史」が映す本性 大虐殺を握り潰し、テロ組織の宣伝工作に加担
だが、ヒズボラはそのような団体ではない。非営利組織の反過激派プロジェクト(Counter Extremism Project)が言うように、イランと同じく、ヒズボラもアメリカとイスラエルを最大の敵と考え、これら両国に対して世界中でテロ活動を起こしている。
2001年9月11日までに、ヒズボラの関与で殺害されたアメリカ人の数は、ほかのどのテロ組織よりも多い。
アメリカ中東報道の正確性委員会(CAMERA)のギリアド・イニは、ニューヨーク・タイムズの直近1年あまりの記事を調べたところ、同紙は「報道倫理をいつも軽視している。反イスラエルの活動家を守り、世論を反ユダヤ人国家の方向に導くための運動に参加している」と結論づけた。
1897年、ニューヨーク・タイムズのオーナーだったアドルフ・S・オックスは、「印刷に値するすべてのニュースを(All The News That's Fit To Print)」という有名なスローガンを打ち出した。この言葉はいまでも同紙の1面左上に印刷されている。オックスは偏りなくニュースを報道するという心構えを宣言するために、このスローガンを書いた。
メディアが「報道の自由」を脅かしている
ニューヨーク・タイムズは今日、ほかの報道機関やジャーナリストも参考にするジャーナリズムの規範であり、ニュース記事や見出しの指針ともいえる存在だが、ほかの報道機関とは比べものにならないぐらい、うそや虚偽の報道を行った恥ずべき歴史がある。
アドルフ・ヒトラーによるユダヤ人の大量虐殺や、ヨシフ・スターリンによるウクライナ人の大量虐殺を報道しないという恐ろしい失敗を犯した。どちらもニューヨーク・タイムズの誠実さと信頼性に、永久に汚点を残したはずである。
だが今日、ニューヨーク・タイムズはメディアが団結して報道の自由を訴えたキャンペーンでリーダーを自認するなど、思い上がった態度をとっている。プログレッシブを代表する存在として知られ、事実を歪めて報道することも多い。
それが、ニューヨーク・タイムズの本当の姿ではないだろうか。イデオロギーを広めるという真の目的を隠すために、ジャーナリズムや自由な報道の役割と目的を踏みにじっているのではないだろうか。
メディアは自らを振り返って慎重に考えるのが苦手だ。ニューヨーク・タイムズもほかの多くの報道機関も、自分たちの行動や規範を振り返り、真剣に自己管理をして行いを改めようとするどころか、自分たちこそが正しい、報道の自由を守らねばならない、と自信たっぷりに訴えている。
メディアは今日、自らの価値をおとしめるばかりか、報道の自由に大きな脅威を与えている。トランプ大統領でもトランプ政権でもなく、かつてジャーナリズムを掲げていた報道機関自身がいま、報道の自由の大きな脅威となっている。
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