ジム・ロジャーズ「金だけでなく銀も上昇する」

2011年のような「噴水相場」の再現はあるのか

金や銀の食器をこよなく愛するロジャーズ氏。金だけでなく、銀にも早くから注目していた(写真:Luxpho〈Takao Hara〉)
ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子です。引き続き、『ジム・ロジャーズ 大予測:激変する世界の見方』(東洋経済新報社) から投資で成功をする方法をお伝えしたいと思います。もちろん、出版後に聞いたエピソードもいくつか追加しています。

天才投資家はコロナ禍で仕込んでいた

「コロナショックが起きている間、何かに投資をしましたか?」

『ジム・ロジャーズ 大予測: 激変する世界の見方 』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします。Kindle版はこちら。Rakutenブックスはこちら

「海運会社の株を少し買い始めた。そして大きく下落した金・銀をもうすぐ買う予定だ。そして売った株を一部買い戻し、近いうちに航空会社の株も買いたいと考えている」

実は、このロジャーズ氏のコメントは、コロナの影響が最も厳しかった期間と言っていい、2020年の3月中旬のコメントです。その後、7月、8月以降も取材をしましたが、ロジャーズ氏はすでに、金や銀や航空会社の株を購入しているようでした。

金や銀に関しては、急騰した後は一服の状態になっています。8月初旬に1トロイオンス(約31.1グラム)=2100ドルをうかがう勢いだった金の先物価格は、その後に急落。一時は1900ドルを割り込みました。現在は1900ドル前後で推移しています。

銀の先物価格もやはり1トロイオンス=30ドルを突破する勢いでしたが、一時は22ドルを割り込みました。その後は24ドル前後になっています。

貴金属暴落の際にロジャーズ氏はメディアに出演をし、「私は金・銀を保有しており、さらに下がれば買い増すつもりだ。10―15%の調整はどんな強気相場でも当たり前にあることだ。人々は下落を恐れるが、同時にそれは買いのチャンスも与えてくれる」と発言をしています。

ご存じのように、ウォーレン・バフェット氏がカナダの鉱山会社であるバリック・ゴールドの株を取得したというニュースが流れてきたのは金銀の先物価格が大幅に下落した後でした。金よりも株式投資の有効性を強調していたバフェット氏が金関係の会社の株を購入したのはサプライズでした。

次ページ金も注目だがロジャーズ氏はいち早く銀にも食指
マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ほしいのは「つかれない家族」
  • 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」
  • 買わない生活
  • インフレが日本を救う
トレンドライブラリーAD
人気の動画
レヴォーグ1強に見た和製ワゴンの残念な衰退
レヴォーグ1強に見た和製ワゴンの残念な衰退
ウーバーイーツ配達員の過酷
ウーバーイーツ配達員の過酷
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
ホンダ「インテグラ」復活が日本で話題になる訳
ホンダ「インテグラ」復活が日本で話題になる訳
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
空き家にさせない!<br>実家のしまい方

少子高齢化や核家族化、過疎化で今や7戸に1戸が空き家に。放置された実家はもはや相続したくない迷惑資産。売るか、貸すか、それとも活用するか。実家の片付けから空き家の再生まで幅広く取り上げ、対策例をご紹介します。

東洋経済education×ICT