仕事中「なぜか機嫌がいい人」がしていないこと

完璧といえない仕事人生で満足度を高めるには

まずは抱えている大きな案件をリストにして、優先順位をつけます。それを上司に見せ、「今週はこの仕事をします。優先順位を変えたほうがいいものはありますか」のように確認する形をとると効果的です(管理職としては、部下との1on1ミーティングや打ち合わせの最後に「今日確認したいことは全部クリアになりましたか?」のように聞くと完璧です)。

不確かな状態を避けるためのもう1つの方法がこちら。何か頼まれたら、「いつまでに必要か」を必ず確かめることです。そしてやるべき仕事のリストを作り、書きこんでいくタスクはそれぞれ明確にし、終われば消していけるようにします。例えば「プレゼンを終わらせる」ではあいまいです。「プレゼンの導入部分を完成させる」のように具体的に書きましょう。

コントロールできないことについて悩まない

ストレス要因には2種類あります。自分でなんとかできることと、自分ではコントロールのしようがないことです。

「メールの返信がこない」「締切が迫っている仕事がある」など、ストレスや心配の原因が自分の力で対処できることであれば、原因になっている懸念事項を自分でどうにかして片付けるのが一番いいわけです。画家で作家のウォルター・アンダーソンも「行動を起こすことが何より早く不安を小さくしてくれる」と言っています。

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では、自分でコントロールしようのない事柄からくるストレスにはどう対処すればいいでしょうか。まず、「これは自分ではコントロールできないのだ」という事実をしっかり認識することです。自分ではどうにもできない要素までなんとかしなくてはと思ってしまうと、「よし、できるだけのことはした」と納得して肩の荷を下ろせるときは永遠にきません。

心理学者のニック・ウィグノールは毎日、5分から15分かけて、気になっている件を全部書き出すそうです。全部書いたら、3つのカテゴリーにわけます。まず、仮定に基づく心配ごとではない、実行可能な件。2つ目は今日か明日じゅうに片づけるべき急ぎの件。そして3つ目が自分でなんとかできる件。「来週の大事なクライアントとの会議の前に体調をくずしたらどうしよう」など、起きるかどうかわからないことはわざわざ心配しません。挙げていくのは「Aさんのメールにまだ返信していない」のように具体的な件です。

それから各項目を解消するために次にとるアクション(「明日朝9時にAさんのメールに返信する」)を設定していきます。

自分でもつかみどころのない問題であっても、多くの具体的な対象法や、解決策が存在しています。適切な対応を学べば、オフィスにいても、自宅での仕事中でもつねにそばにある、自分の「感情」にかかわるモヤモヤを解消し「のびのび働く」ことができるのかもしれません。

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