ゴールドマン躍進支えるCEO「超非常識」な素顔 趣味はDJとヨガ、金融界に新しい風を吹き込む

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誰もがリモートで働く今、ソロモンは従業員とつながる新しい方法を模索している。

「この危機の間、皆さんの雇用は守られる」。ソロモンは4月2日、従業員向けに配信された音声メッセージでこう語り、追加の家族休暇が提供されると述べた。ソロモンは従業員が仕事後にワイン造りについて熱く語り合うトークセッションに参加し、セッションを視聴しながら議論の題材となっていたワインを味わった。150人の参加者全員がこれと同じワインのボトルを会社から受け取っていた。

人種問題もタブーとせず

5月下旬、黒人男性のジョージ・フロイドが白人警官に殺害され、人種差別に対する抗議運動がアメリカ全土に燃え広がると、ソロモンは従業員に対し、人種や不寛容についてもっとオープンに話をするよう促した。

これを受けて、マーケッツ部門のマネージング・ディレクター、フレッド・ババは自らが受けた人種差別の経験をつづった電子メールを少数の同僚に送り、ここ数カ月間の動きに「心がくじけそうになっている」と書いた。

有色人種の人々に対するメンター制度やマイノリティの人々が運営する事業の支援を主張するこのメールに刺激され、ゴールドマンはすぐさまババが出演するポッドキャストを配信。ババはブルームバーグに意見記事を寄稿することになった。ソロモンはさらに人種に関する感動的な集会を開催。集会では、黒人パートナーらが黒人に対する警察の暴力ついて自らの苦悩を打ち明けるのを聞いたソロモンが、胸を詰まらせて絶句する場面もあった。

ソロモンは、このようなオープンな雰囲気がビジネスの成功につながると信じている。製薬業界のトップ8人と先日行ったビデオ会議では、人種問題や医療危機を話し合ったが、普段よりもざっくばらんな意見交換ができたという。

ソロモンは言う。「人々の上に立つ人間の誰もが、以前よりもずっと不安になっている。こういった(不安を認める)リーダーシップは効果的だと私は思うし、実際に成果を生んでいる」。(敬称略)

(執筆:Kate Kelly記者)
(C)The 2020 New York Times News Services

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