ゴールドマン躍進支えるCEO「超非常識」な素顔 趣味はDJとヨガ、金融界に新しい風を吹き込む

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しかし58歳のソロモンは先日、お気に入りの趣味を楽しんでいるときに、ちょっとしたスキャンダルを起こしてしまった。

7月、富裕層が集う海辺のリゾート地ハンプトンズで開かれた野外コンサートにDJとして出演した際、大勢の参加者が密集してパーティー騒ぎしていたことが発覚。このイベントはコロナ対策に力を入れるアンドリュー・クオモ州知事の怒りを買い、知事の要請で調査が行われることとなった。ニューヨーク州保健局の広報担当者によれば、調査は今も続いている。

「デービッドは、参加したのは間違いだったと認めており、社の人間にもそう話している」。ハンプトンズのコンサートについて、ゴールドマンの広報担当ジェイク・シーワートはこうコメントした。ソロモンはライブイベントを当面保留とする一方で、エレクトロニック・ダンス・ミュージックのレコーディングは続けるという。

従業員は自宅勤務、自身は毎日出社

ソロモンはかなり早い段階から、新型コロナが中国からアメリカへと近づいてくる様子を注視しており、その経済的なインパクトに不安を募らせていた。2月初旬、ソロモンはゴールドマン出身の著名投資家デービッド・テッパーと話をした。テッパーは医学雑誌『ランセット』に掲載された新型コロナに関する恐ろしい予測記事を読んでいた。2人はマイアミで開催されたスーパーボウルのイベントで同席。テッパーはこのとき、アメリカは新型コロナで身動きがとれなくなってもおかしくないと考えるようになった、という話をしていた。

「テッパーが私より懸念を強めていることに驚いた。それで私も心配になった」とソロモンは振り返る。ソロモンはさっそく、緊急事態に備えて大規模な対策を練り始めた。

2月末までには、午前6時半に幹部と定例会議を開き、新型コロナの感染が拡大した場合、従業員とビジネスの両方を守るために会社として何をすべきかを話し合うようになっていた。

3月、新型コロナがパンデミックに認定されると、ソロモンは従業員の大半を在宅勤務とする一方で、自らは毎日出社する道を選んだ。リーダーであるということは毎日職場に顔を出すことと同義だ、とソロモンは言った。「ゴールドマンのCEOが田舎の別荘とか郊外のような場所にいるのは正しいとは思えない。オフィスにいてしっかりと責任を果たすのが私たちの仕事だ」。ソロモンは6月下旬に行った電話インタビューで、こう語っている。

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