奥野順・中央三井信託銀行社長--新信託銀行『三井住友信託』は最大であるだけでなく質的に最強にする

拡大
縮小


--旧中央信託銀行は証券代行業務で強い信託銀行でした。「中央」の名前が消えてしまうことでマイナスはありませんか。

そういうことでがっかりされる方もいらっしゃるのかもしれないが、当社とお客様との間で関係がしっかりできているので、それで収益が落ちるという心配はないと思う。三井住友という名前は、商業銀行だけでなく、損保でも定着しており、理解してもらえるのではないか。

--年金では合併するとシェア調整があるとされています。不動産でも競争は激しくなる。

年金で集中しすぎるという議論は確かにあるかもしれないが、逆に、お客様から見れば最大の信託銀行があるのに、そこを使うことを検討しないということは合理的でないと思う。提案の内容や運用力次第だと思う。
 
 両行のお客様が多少のシェア調整をするとしても、最大最強の信託銀行ができれば新たに、使いたいと思うお客様も出てくると思う。不動産の分野もそうだ。
 
 商業銀行のように大きな顧客基盤で単純な取引を重ねていく方法ではなく、最先端の技術を使ったアレンジができることが強みだ。
(聞き手:大崎 明子 撮影:尾形文繁 =東洋経済オンライン)

関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
猛追のペイペイ、楽天経済圏に迫る「首位陥落」の現実味
猛追のペイペイ、楽天経済圏に迫る「首位陥落」の現実味
ホンダディーラー「2000店維持」が簡単でない事情
ホンダディーラー「2000店維持」が簡単でない事情
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT