1980年代のパリ、ロンドン「猛烈な暑さ」の記憶 真夏に初めて出かけた彼の地で浴びた洗礼

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ロンドンも猛暑だった。欧州全体が熱波に包まれているようだった。でも、パリと違って「クルマでの散策」なので気分は楽だった。

ところが……だ。ヒースロー空港でレンタカーを借り出すところで、気分は一気に暗転した。なんと「冷房付きがない!」。「ウソだろ!」と思ったが、本当になかった。「数台はあるけど、この暑さでみんな出払っている」とのことだった。

どう考えたって、この暑さで冷房なしはカンベンだ。なので、別のレンタカーに行った。が、そこも同じ。3軒目もダメだった。諦めざるをえなかった。

真夏の欧州旅行で冷房なしはありえない

ロンドンの夏も「陽射しは強いけれど、湿度は低い」のが通常のイメージ。だが、あのときは陽射しも強かったし、湿度も高かった。暑かった!

なのに、冷房なしレンタカーでのロンドン散策……は、きつかった。見事なほどツキに見放された旅だった。救いは、ロンドンのホテルが冷房付きだったこと。

パリから編集部に電話を入れ、「冷房付きじゃなかったら変えてくれ」と頼んでおいた。なので大丈夫とは思っていたがホッとした。ヤレヤレだった。

プライベートの旅、とくに欧州への旅は冬。それもクリスマスシーズンがほとんど。春や秋に旅したことも数回あるが、夏はゼロ。だから、冷房の有無など考えたこともない。

欧州、なかでもフランスの冷房普及率は今でも低いといわれる。このところの異常気象がもたらす猛暑で変わりつつあるとは聞く。でも、真夏の欧州旅行に「冷房の確認」はしておいたほうがいい。念のため……。

(文:岡崎宏司/自動車ジャーナリスト)

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