新型コロナ感染への不安に負けない心のコツ

精神科・産業医が勧めるコロナとの付き合い方

こうした抗体検査の結果から類推される患者数から考えても、検査数が増えれば増えるほど、コロナ陽性者がどんどん掘り起こされていく可能性は非常に高いです。西村康稔経済再生担当大臣(兼新型コロナ対策担当大臣)は、東京都の検査数を1万件まで上げると明言されていますから。そんな中で、一部のマスコミの「感染者数だけ」で危機をあおる報道に踊らされていては、不安にさいなまれてメンタルがもたなくなってしまいます。しかし、ほとんどは無症状か軽症で終わってしまうのです。

そこで、心を安定させながら仕事に向かい、生活を送るための「心のコツ」を2つ提案したいと思います。

多角的な情報を集めて自分で判断する

その1は、「多角的な視点からコロナ情報を集めて、自分でしっかり考察する」ことです。テレビやネットでセンセーショナルに報道される「コロナ恐怖系情報」ばかりを見ずに、自分でさまざまなコロナ情報を集めて、しっかり考察することが大切です。

現在、新型コロナウイルスの正体については、多くの方がデータを多角的に解析して新たな知見を次々と発表しています。

例えば日本総合研究所からは枩村秀樹調査部長による「新型コロナ感染が再拡大、本当の脅威は何か?」と題した興味深いデータ解析レポートが出されています。その主な内容は東洋経済オンライン記事「政府は『新型コロナの恐怖』政策を見直すべきだ」で読むことができます。

一読をお勧めしますが、産業医の視点から特に次のポイントに注目してご紹介しておきましょう。それは「若年・壮年者にとって新型コロナは脅威でない」という冷静なデータ分析です。

「まず、新型コロナへの恐怖感を拭い取り、国民に安心感を与えることが必要である。死亡率データから言えるのは、日本では欧米諸国より死亡率が大幅に低いこと、なかでも若年・壮年の死亡率がゼロに近いことである。若年・壮年者にとっては、決して世間で喧伝されているような『恐怖のウイルス』ではない」という一文は力強く感じられるのではないでしょうか。

産業医として面談をしていると、ワイドショーなどでセンセーショナルに誇張して放映される画像を見て、「自分もコロナにかかったら死ぬのではないか?」と恐れおののいている若い社員さんに時々出会います。ですが、枩村氏の指摘のとおり、新型コロナウイルスは基礎疾患を持たない健康な若者・壮年者にとってはインフルエンザ以下の毒性であることが明らかになりつつあります。

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