日経平均407円高、コロナ感染者増でも上昇の訳

「レンジ相場」を上抜けたと見てもいいのか?

 7月6日、東京株式市場で日経平均は3日続伸した。写真は2018年10月、東京で撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 6日 ロイター] - 6日の東京株式市場で日経平均は3日続伸。前週末の米国株市場は独立記念日で休場となったものの、香港ハンセン指数<.HSI>、上海総合指数<.SSEC>などのアジア株が大幅高となり、日本株も連れ高の展開となった。ただ、市場参加者は少なく、東証1部の売買代金は1兆8013億4700万円と薄商いだった。

日経平均は前営業日比34円79銭高の2万2341円27銭で小幅高のスタートとなったが、その後も上値を追い、一時427円63銭高の2万2734円11銭まで上げ幅を拡大した。香港ハンセン指数が、上海総合指数などが大幅高となったことが好感された。

中国・香港株式市場での上昇の背景には、中国国営メディアが強気相場に言及したことが材料視されたほか、新型コロナの新規感染者が落ち着いてきたこと、中国の経済指標が回復してきたこと、1日に上海総合株価指数が節目の3000ポイントを上抜けたこと、香港市場で中国半導体受託生産(ファウンドリー)大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)<0981.HK>が大幅高となったことなど、複数の要因によるものとの声が聞かれた。

東京で新型コロナウイルスの新規感染者は増加傾向にあるものの、再び緊急事態宣言に至ることはないとの見方も多く、一時に比べて株式マーケットでは大きく材料視されなくなってきたという。日経平均は6月16日以降、2万1800円台から2万2600円台のレンジ相場となっていたものの、6日に同レンジを大幅に上抜けた。市場では「当面は6月9日につけた高値2万3185円85銭を試す動きになりそうだ」(岩井コスモ証券の投資情報センター長、林卓郎氏)との声が聞かれた。

個別ではファーストリテイリング<9983.T>、ソフトバンクグループ<9984.T>、ファナック<6954.T>など指数寄与度の高い銘柄が総じて堅調となったほか、アドバンテスト<6857.T>、東京エレクトロン<8035.T>などの半導体関連もしっかり。SMICが上海市場に上場することになり、中国で半導体製造が本格化するとの思惑から買われたという。

TOPIXも3日続伸。東証33業種では全業種が値上がりとなった。証券業、海運業、鉄鋼、非鉄金属、機械などが値上がり率上位となった。海運業はバルチック海運指数<.BADI>が約9カ月ぶりの高水準に戻してきたことが意識された。

東証1部の騰落数は、値上がりが1888銘柄に対し、値下がりが244銘柄、変わらずが38銘柄だった。

 

日経平均<.N225>

終値 22714.44+407.96

寄り付き 22341.27

安値/高値 22,325.75─22,734.11

 

TOPIX<.TOPX>

終値 1577.15 +24.82

寄り付き 1555.14

安値/高値 1,554.97─1,577.15

 

東証出来高(万株)102539

東証売買代金(億円) 18013.47

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