1000人の母集団を作るコツ
とはいえ、1000人の母集団を毎月、自ら作っていく方法がわからない、という人も多いでしょう。でも、厳しいことを言わせていただくと、そのKPIをクリアする方法を探してトライしていくことこそ、採用担当者の仕事です。やり方は、いくらでもあります。
たとえば僕は、創業初期も今でも、人が集まる場があると聞けば、どんどん顔を出すようにしています。異業種交流会や、仲間の誕生会、同窓会、学生の集まり。本当に、どんなところにも行きます。そして、会った人全員に事業の構想を話し、誰か優秀な人がいないかを尋ねて回ります。
その熱が度を過ぎて、エンジニアの集まりから出入り禁止を申し渡されたエピソードは、第1回にも触れたとおりです。けれど、人材採用は営業と同じであると考えれば、落ち込んでいるヒマはありません。自分の行動を反省し、次に生かすまでです。
現在では「リンクトイン」、それから、自社サービスである「ビズリーチ」など、直接、声がけできるデータベースが充実しています。当社のエンジニアがスカウトされた「Git Hub(ギットハブ)」も、優秀なエンジニアを探すのにうってつけの場だといえるでしょう。そこには在籍する企業名や仕事の履歴などが明らかにされている場合もあり 、当社に興味を持ってくれそうな人を選んでお声かけするのにとても参考になります。
また、ビズリーチでは「社員全員が採用担当」という考えの下、会社の仲間たちがそれぞれ、「この人と一緒に働きたい」という人に積極的に声をかけています。従来どおりの方法である、転職サイトや人材紹介会社の活用ももちろん行っています。1000人の母集団を作るのは、結局、採用担当者の情熱と数字を追いきる力次第です。毎月10人を採用をするには1000人の優秀な人材に声をかけなればならないとわかったら、その数字は、何としてでもクリアするしかないのです。
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