五輪ゴルフで大金星、気炎を吐くデサント ミズノやダンロップに公式ウエアで競り勝つ

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一方、デサントは、ゴルフ向けは日本や韓国を中心にウエアやアクセサリーを展開する程度。ゴルフクラブはもちろん、シューズも手掛けていない。これまでJGAの公式サプライヤーではなく、夏季五輪採用の他競技で見ても、競泳の水着(独占供給でなくミズノやアシックスとともに供給)や、カヌーの公式競技ウエアを供給する程度にとどまっていた。それが、五輪の正式競技となり、世界的な人気が一段と高まりそうなゴルフ分野で“大金星”を挙げたことになる。

しかし、サプライズはこれだけではなかった。この日の会見で発表された、もう一つのビッグニュース。それは、自前の「デサント」ブランドでゴルフウエア分野に参入するというものだ。

導入ブランドでなく「デサント」で勝負

五輪競技への復活でゴルフ人気は高まるか(写真はイメージ)

デサントのゴルフウエアといえば、「マンシングウェア」を筆頭に、「ルコックスポルティフ」「ランバン スポール」「カルバン・クライン ゴルフ」といったマルチブランドで展開されてきた。いずれも欧米の人気ブランドを導入したものだ。

この中には、日本や韓国など東アジアでの商標権を買収した、地域限定の自社ブランドも含まれる。基本的には、海外からの導入ブランドであるため、欧米市場では展開できなかった。

現在、同社は野球、バレーボール、スキー向けなどに「デサント」ブランドのウエアを展開しているが、ゴルフ向けは初めて。自前ブランドであるため、海外展開が可能なものの、欧米市場では今のところ、スキーなどウインタースポーツ向けしか販売していない。

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