1人8万円はお得?ゴルフ場ヘリ送迎の実力 需要開拓へPGMが新サービス
東京から宇都宮まで35分。文字どおり「ひとっ飛び」だった。
ゴルフ場保有・運営の業界大手PGMは今年1月、ゴルフ場まで貸し切りのヘリコプターで送迎するプラン「PGM・ヘリコプターチャータープラン」を始めた。利用するヘリポートは東京ヘリポート(東京都江東区)、浦安ヘリポート(千葉県浦安市)の2カ所。そこからPGMの運営する8つのゴルフ場まで往復するプランだ。
記者は今回、東京ヘリポートから栃木県宇都宮市のサンヒルズ・ゴルフ&リゾートまで搭乗する機会を得た。自動車なら片道2時間はかかる距離だが、ヘリならあっという間だ。
軽々と空に舞い上がり、高度数百メートルまで上昇。窓からは東京の街並みが一望できた。遠くに富士山、眼下には六本木ヒルズ、東京タワー、皇居…スカイツリーは目線と同じ高さにある。さらに高度を約1000メートルまで上げて巡航速度に入った。景色に見とれているとあっという間に宇都宮が見えてきた。北西には雪をかぶった男体山もある。わずか35分でゴルフ場敷地内のヘリポートに着地した。
5人まで搭乗可能
価格は32万円(東京ヘリポート利用の場合)。この中には往復のヘリコプター代、キャディ付きのゴルフのプレー代、昼食代などが含まれる。原則4人だが最大5人まで搭乗は可能。人数や曜日に問わず料金は変わらない。
ただし、5人の場合はゴルフプレーが2組に分かれるため、追加のキャディフィーと2バック、3バックの追加料金が必要となる。5人なら一人7万円程度、4人なら一人8万円の計算だ。
各ゴルフ場は高級コースであるため、土日のキャディ付きプレーは約2万円。東京からコースまで自動車で行った場合でも高速代、ガソリン代などで1万円前後かかる。
常磐道や東北道は休日の夕方には20~30キロメートルの渋滞も珍しくない。順調なら2時間の距離でも3時間を超えることはある。ヘリによって短縮できる時間を考えれば、リーズナブルと思う顧客がいるに違いない、というのがPGMの考えだ。
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