ルルレモン、「商品を売らない」異色の成長戦略

カナダ発「衣料品ブランド」が六本木に旗艦店

六本木ヒルズ店はルルレモンがアジアに展開する店舗の中で最大の売り場面積を誇る(写真:ルルレモン・アスレティカ日本法人)

東京都港区にある六本木ヒルズ1階に6月10日、新たなアパレル店舗がオープンした。高機能なヨガウェアなどを扱う、カナダ・バンクーバー発の衣料品ブランド「lululemon(ルルレモン)」だ。

六本木店は買い物客やオフィスワーカーが行き交う大通り沿いに位置し、アジアで最大規模の売り場面積を誇る旗艦店となる。

運営するルルレモン・アスレティカは1998年に創業。現在は北米を中心に世界で約490店舗を展開する。日本には2016年に再上陸して以降、東京と大阪に直営店を出店。六本木店は国内9店舗目となる。

時価総額はギャップの約10倍に

2層構造の店内は、1階がレギンスパンツやTシャツが並ぶ売り場スペース。2階は、ヨガレッスンなどが行える多目的スタジオと同社の日本法人のオフィスを併設する。

主力商品はレギンスパンツ。写真のメンズの
パンツは通勤着としても利用できる(写真:ルルレモン・アスレティカ日本法人)

「男性向けも含めて多くのカテゴリの商品を並べられ、スタジオも設置できる大きな場所(店舗)を探していた。店舗起点でのコミュニティ作りを進め、日本でより多くの顧客とつながっていきたい」。ルルレモン・アスレティカのアジア・太平洋地域を担当する、シニアバイスプレジデントのケン・リー氏は、六本木店出店の狙いをそう語る。

ルルレモンは日本国内ではまだ広く知られていないが、アメリカとカナダではヨガやランニングなどのスポーツ用だけでなく普段着としても愛用され、認知度が非常に高いブランドだ。価格帯は主力のレギンスパンツで1万円台半ばと安くないが、着心地の良さや機能性の高さが特徴で、大半の商品には吸汗性と縦横に伸びるストレッチ性が備わっている。

ここ数年は海外展開やEC(ネット通販)にも注力し、業績は好調だ。ルルレモン・アスレティカの2020年1月期の売上高は前期比21%増の39.7億ドル(約4260億円)、営業利益は同25.9%増の8.8億ドル(約951億円)と2ケタの増収増益を記録した。

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