7月デビュー、「N700S」の見逃せない車内設備 全席コンセント以外に、足元や頭上も進化

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1) “沈む”普通車シート

新幹線のほとんどの座席はリクライニング機能が付いており、背もたれを後方に倒すことができる。

座面が沈むことで座り心地がかなり向上した(筆者撮影)

東北新幹線「はやぶさ」で使用されるE5系の普通車では倒すと座面が前へ少しスライドするなど、色々なタイプがある。N700Aの普通車ではリクライニングをするとき、背面が倒れるだけだったが、N700Sでは座面が沈む機構が搭載された。沈むのはわずかだが、少し倒しただけで実際の角度よりも深く倒れたような感覚になり、座り心地が向上している。

また前面にはN700A普通車には無かった、多目的フックが新設された。5kgまでのもの、例えば駅弁やお土産の袋や小さなサブバッグを掛けたりすることができる。

グリーン車はさらに贅沢に?

2)グリーン車のフットレスト

グリーン車もいくつかの点でN700Aから変わった。普通車同様、天井が間接照明になり、窓側の壁は座席ごとに荷棚と一体化した大型の側面パネルを採用。N700Aよりプライベート感が出ている。

実際にシートに座ってみて、意外と注目ポイントだと感じたのはフットレストだ。折りたたまれているフットレストを広げ、靴を脱いで足を置いてみるとN700Aのグリーン車と比べてかなり広くなり、より贅沢な空間になった印象だ。数値としては25%大型化したという。

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