踏切事故、実は全国で「2日に1度」は起きている

「警報器も遮断機もない踏切」は全国に残る

警報器と遮断機のある踏切。踏切の安全設備は整備が進み事故は大幅に減ったものの、今も年間200件以上発生している(写真:ばりろく/PIXTA)

鉄道の立体交差化が進んだといっても、まだまだ踏切は多い。安全対策は進んでいるものの、それでも事故は起こっている。

内閣府の『交通安全白書』によると、鉄道事故の中で踏切事故の占める割合は大きい。2018年の鉄道運転事故のうち36.5%を占めており、件数では247件、死傷者は161人(うち死亡97人)となっている。

なお、ここでいう踏切事故とは、より厳密には「踏切障害」と呼ばれる。これは「踏切道において列車又は車両が道路を通行する人又は車両等と衝突し、又は接触した事故のうち列車事故に至らなかったもの」と定義されている。上記の件数を見ると、全国で2日に1度以上の頻度で踏切障害が発生し、4日に1人以上が亡くなっているのだ。

踏切の数が減り事故も減少

ただ、以前に比べると踏切事故は減少したのも事実だ。1998年に487件あった踏切事故は、2016年には229件にまで減少した。さらに前のデータを見てみると、1989年度には860件、1990年度には754件、1961年度にはなんと5481件も起きていた。長期的に見れば、踏切事故はかなり減っているのだ。

その理由の1つとしては、踏切の数自体が大幅に減ったことがある。1960年度に全国で7万1070カ所あった踏切は、2018年には半分以下の3万3250カ所まで減少した。1961年に「踏切道改良促進法」が制定されて以来、立体交差化や踏切の統廃合が進んだ結果だ。

ただ、踏切での事故は依然として起きており、「開かずの踏切」も各地にいまだ多数存在する。これらの課題を受けて同法は2016年に改正された。

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