米株急落、NYダウは266.96ドル安に ナスダックは2011年11月以来、最大の下落率に
[ニューヨーク 10日 ロイター] - 10日の米国株式市場はハイテク株とバイオ関連銘柄が売られ、急落して終了した。ナスダック総合指数は前日終値比3.1%安で引け、1日の下落率としては2011年11月9日以来最大となった。
ダウ工業株30種<.DJI>は266.96ドル(1.62%)安の1万6170.22ドル。
ナスダック総合指数<.IXIC>は129.79ポイント(3.10%)安の4054.11。
S&P総合500種<.SPX>は39.10ポイント(2.09%)安の1833.08。
ナスダック・バイオテクノロジー株指数<.NBI>は5.6%下落し、1日の下落幅としては11年8月以来の大きさとなった。同指数は2月25日の最高値から19.3%の下落となる。
S&P総合500指数も2月3日以来の大幅な下落となり、ナスダック総合指数は3月5日につけた終値の最高値から7%下落した。ナスダック100指数<.NDX>構成銘柄は、1.6%上昇した流通サービスのCHロビンソン・ワールドワイド
バイオテクノロジーのアレクシオン・ファーマシューティカルズ
チャールズ・シュワブのマネジングディレクター、ランディー・フレデリック氏は「劇的な急落となったが、全く予想外の事態だったとは言い切れない。これまでモメンタム株が相場の上げを主導し、その多くのバリュエーションが極めて割高な水準となっていた。長期的に見れば、実態に即したものに調整されるかもしれないし、しないかもしれない。問題はどの時点で過度に割高だと見なされるかだが、現時点で私はやや割高にみえると思う」
フレデリック氏は今後、モメンタム株以外の業種にも売りが広がる可能性が高いとみている。
この日は新規株式公開(IPO)の3銘柄もそろって値下がりして引けた。米政府が金融危機時に救済した自動車・住宅金融会社アライ・ファイナンシャル(旧GMAC)
前日は米連邦準備理事会(FRB)が公表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、FRB幹部がこれまで予想されていたよりも低金利政策を維持したいと考えていることが明らかになり、株価は急伸していた。
前日に値上がり上位の一角を占めたインターネット関連株も売られた。交流サイト(SNS)大手のフェイスブック
BATSグローバル・マーケッツのデータによると、ニューヨーク証券取引所、ナスダック、NYSE MKTの3市場の出来高は約75億株と、今月平均の68億株を大幅に上回った。
ニューヨーク証券取引所の下落銘柄の上昇銘柄に対する割合は3.6対1、ナスダックは6.6対1。
(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値(非公式) 16170.22(‐266.96)
前営業日終値 16437.18(+181.04)
ナスダック総合<.IXIC>
終値(非公式) 4054.11(‐129.79)
前営業日終値 4183.90(+70.91)
S&P総合500種<.SPX>
終値(非公式) 1833.08(‐39.10)
前営業日終値 1872.18(+20.22)
*内容を追加します。
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