コロナ禍の「就活面接」を上手く乗り越えるコツ これまでの就活の概念がまったく通じない
不安を抱えながらの就活
新型コロナウイルスによる経済の逼迫は、直接的に就職活動につながっています。2008年9月に起きたリーマン・ショックや2011年3月の東日本大震災時には、株価の急落、相次ぐ企業の倒産、派遣切り、内定取り消しなど、負の連鎖が次々に起きました。
経団連はウェブ説明会などの企業説明の機会の創出、エントリーシートの提出期限の延長、オンライン面接の推進、年間を通じた複数回の選考機会の確保という具体的な方策を示し、新たな就職氷河期を作らないという強い意志を示しているものの、2021年卒の新卒採用に挑む就活生たちは、不安を抱えつつ、就活を進めています。
新型コロナ蔓延による影響が出るまで、今年の就活(2021年新卒)は明るい見方がされていました。ここ数年続いている“売り手市場”を背景にして、学生たちにとっての有利な条件が数多くあったのです。ところが新型コロナによりさまざまな制限が出始め、その状況が一変してしまいました。本来では、3月からスタートする企業説明会が相次いで延期・中止となり、急速なオンライン化への移行を余儀なくされています。
学生は、これまでのような対面での接触が難しくなり、説明会への参加やOB訪問もできなくなりました。また、大学の就職部のサポートも不完全のままで、「どうしたらいいのか」と学生たちは漠然とした不安を抱えています。
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