やむなく「オンライン面接」をする企業の本音

Zoom面接で優秀な人材見抜く4つのポイント

企業の採用担当者からは、こうした声が上がっています。

「従来であれば、筆記試験後の会場での態度や、面接試験時に控室でどのようにスタッフに対応しているか、ほかの受験学生とどのような会話をしているかまで見ている。ウェブ筆記や面接では、そのような細かなしぐさを見られないのが残念。さらに、接続などの問題で、テンポよく多くの就活生の面談をすることが難しくなる。はじめから人数を絞らなければならず、書類からは判断できないが、会って話を聞いてみたいという人を多く落とさざるをえない」(サービス業)

「1次選考はグループディスカッションでコミュニケーション力を見る予定だったが、やむなく中止に。グループディスカッションでは、入社後に組織の中でどのような役割を担える人材かがイメージしやすいので、取りやめになったのは残念だった」(広告業)

企業側はもとより学生も、この変化にかなり困惑しています。学生側も企業側もこの新しいオンライン就活に早く慣れることが求められます。しかし、よく考えるとこのオンラインを活用した就活の可能性は大で、新型コロナ終息後もオンラインによる就活は、時代に即した形になりながら、定着していくと思います。

就活のニューノーマル

オンラインを使った就活は、企業と学生の双方にメリットがあります。企業側から見れば、従来の説明会と比べて時間、費用、労力が削減できるところが大きいです。また学生側から見れば、ウェブ説明会は、全国どこからでも参加することが可能なので、学生は移動費用(交通費・宿泊費など)、移動時間、移動のための労力が節約できます。

さらに、企業側にとってのメリットは、地方の大学に通っている優秀な学生にまでアプローチを広げることができることです。これまでは地方に就職していた学生も、オンライン就活で活動範囲を広げられるので、さらなる可能性が広がります。

ZENKIGENが学生に向けて行ったアンケート調査でも、ウェブ面接のメリットについて「移動時間が減る」(80.7%)、「移動費用が減る」(70.6%)、「好きな場所から参加できる」(51.3%)という結果が出ています(「就職活動におけるWEB面接の利用実態調査」2020年2月13日)。

就職活動にかかる費用についていえば、昨年の就活生の平均負担費用は13万円を超えるという調査結果が出ています(「10月1日時点の就職活動調査 キャリタス就活2020学生モニター調査結果」2019年10月発行)。総額が最も高いのは北海道で23万3525円、最も低いのは関東で11万3868円と、10万円以上の開きが出ていることからも、地方の人の負担が大きさは相当なものです。交通費や宿泊費の負担が減ることは、地方の人にとってはチャンスと言えるでしょう。

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