「趣味人の妄想」がこんなにも深く胸を打つワケ どこにも行けないGWを心豊かに過ごす発想

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ボタン1つでなんでも手に入る便利な時代。ありがたい反面で、面倒さの中の面白さを放棄しているとも言えます。原始的なこと、少し面倒なことの中にこそライフワークの種があります。

ライフワークになることは、日常の生活の中にある

例えば料理。外出自粛期間におけるフード・デリバリーは大変ありがたく便利なものですが、料理をする行為は、面倒が増える一方でそれ自体面白く、食事がさらに楽しくなります。日頃感じない面白さが見つかるはずです(世の男性は今こそ、すべからく料理すべし!)。

『釣りバカ解体新書 みんなが知らない釣りとビジネスの意外な関係 人生100年時代のライフワーク』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら。電子版はこちら

天気がいい日はベランダにいすを出して食事をしてみる、庭で炭をおこせる人は季節の素材を焼いてみる、キャンプが好きな人は家の中にテントを張り子どもと一緒に寝袋で寝てみる。ほかにも、DIYで何かを作る、絵を描く、楽器を演奏する、面倒の中にある面白さが得られる行為はいくらでもあります。

昔からやってみたかったが、いまだに取り組んだことがないこと、最近は忙しくてあまりやっていないこと。外出自粛の今だからこそ、普段よりも楽しめることはたくさんありますし、その中から生涯取り組むライフワークが見つかるかもしれません。

コロナ禍により、皮肉なことにリモートワーク、ウェブ会議、窓口業務の電子化など、昔からありながら進んでいなかった改革テーマが一気に進んでいます。

感性と合理のバランスを持ってアフターコロナを迎えれば、ウイルスの次にくるものは、「恐怖」ではなく「幸せ」や「イノベーション」になるでしょう。

清水 健太郎 フライフィッシャー 兼 コンサルタント

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しみず けんたろう / Kentarou Shimizu

1969年東京生まれ。PwCコンサルティング、IBMビジネスコンサルティングを経て株式会社SIGMAXYZディレクター。

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