米鉱工業生産、3月は1946年以来の大幅マイナス

製造業生産指数は6.3%低下、予想よりも悪化

米連邦準備理事会(FRB)が15日発表した3月の鉱工業生産統計は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)によって供給網が混乱する中で製造業生産指数が6.3%低下し、1946年2月以来の大幅な落ち込みとなった。テネシー州スプリングヒルで昨年8月撮影(2020年 ロイター/Harrison McClary)

[ワシントン 15日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が15日発表した3月の鉱工業生産統計は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)によって供給網が混乱する中で製造業生産指数が6.3%低下し、1946年2月以来の大幅な落ち込みとなった。第1四半期に設備投資が一段と低迷したことを示唆した。市場予想は3.2%低下だった。

2月の製造業生産指数は当初発表の0.1%上昇から0.1%低下へ下方改定された。

FRBは3月の統計について、「自宅待機指令のほか、3月下旬の製造業活動の情報を勘案して算出した」と述べた。

製造業生産指数は第1四半期に7.1%低下し、2009年第1四半期以来の大幅な落ち込みとなった。19年第4・四半期は0.5%低下していた。米経済の11%を占める製造業は、新型ウイルスが米国で広がる前から米中貿易摩擦の打撃を受けていた。

新型ウイルスによって供給網が混乱したことに加え、原油の需要も低迷しており、石油会社は石油探索・掘削機への支出を抑えている。設備投資は3四半期連続で縮小しており、09年以来の長い期間だ。設備投資の低迷は第1四半期に悪化したとみられる。

製造業生産指数のうち自動車・同部品の生産は28.0%低下した。機器は8.6%低下。輸送機器が22.8%低下し、押し下げ要因となった。自動車と民間航空機の生産が減ったことを反映する。建設資材は5.8%低下。事業資材は6.7%低下した。石油・ガス掘削は1.3%低下した。

鉱工業生産のうち鉱業は2.0%低下、公益部門は3.9%低下した。全体の鉱工業生産指数は5.4%低下し、1946年1月以来の大幅な落ち込みだった。2月は0.5%上昇していた。第1四半期は7.5%低下と、09年第2・四半期以来の大幅な落ち込みだった。19年第4四半期は0.3%上昇していた。

企業がどれだけ十分に設備を稼動しているかを示す設備稼働率は製造業部門が4.7%ポイント低下の70.3%だった。全体の設備稼働率は4.3%ポイント低下の72.7%。1972ー2019年の平均を7.1%ポイント下回っている。FRBは、経済に内在する需給の緩みを見るために設備稼働率に注目している。

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