「偏見に囚われた人」ほど他人を攻撃したがる訳

張本勲も驚愕!キングカズの「切り返し力」

なぜ攻撃的な人間は「偏見」を利用するのか?(写真:aijiro / PIXTA)
偏見を持った人ほど、他人に攻撃的になるのはなぜか? 明治大学教授の堀田秀吾氏が解説。『「勘違い」を科学的に使えば武器になる』から一部抜粋・再構成してお届けします。

人と話していて、とくにやっかいなのは、ある物事について、極端な思い込みを抱いているときです。凝り固まった悪い思い込みのある人は、多くの場合、ステレオタイプか偏見のどちらかにとらわれています。

この2つは似たようなものですが、ステレオタイプはマイナスのイメージとは限りません。たとえば「イタリア人男性は女性にやさしい」といったものです。

一方、偏見は必ずマイナスのイメージを含みます。「日本人男性は女性の扱いがひどい」といったものです。

「ステレオタイプ」はある意味で健全

まず、ステレオタイプから見ていきましょう。ステレオタイプや偏見にとらわれている人は、確証バイアスで、自分の見たい情報だけを見ています。

ただ、ステレオタイプ化は、物事を効率的に認識理解するための「単純化」という、ある意味、健全な営みです。とくに否定的な感情を伴わないために、矯正もしやすいと言われています。

そのため、反証となる情報を伝えて、その情報を納得してもらうことが対策になるでしょう。信頼できる情報源から得た研究結果や統計資料を見せるなど、できるだけ客観的な証拠や論拠を持って説明することが有効です。

たとえば「池袋で遊んでいるのはみんな埼玉県民」と言う人がいたら、池袋好きな東京都民や神奈川県民の統計的な分布を伝えるわけです。

一方、偏見は、否定的な感情や思い入れ、プライドやイデオロギーなどを伴うものであるだけにやっかいです。

ある対象を「大嫌い」と思っている人に「その考えは間違っている」と言っても、感情的な部分から反発が生じやすく、効果が出ない可能性が高いでしょう。これを説得するには、否定するよりも、相手のマイナスを塗りつぶせるような、プラスの新しい情報を伝えることがおススメです。

次ページどうすれば「偏見」を回避できるか?
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