「土日を趣味に捧げる人」が結婚するための視点

30歳でスノボにはまった人の本気婚活の結末

「自分が大事にしているもの」を把握していると、意外な場所で結婚相手が見つかるかもしれません(イラスト:堀江篤史)

趣味のスノーボードが縁で晩婚を果たした女性がいる。今年3月に婚姻届を出したばかりの藤木恵さん(仮名、41歳)だ。

「縁」は的確な表現ではないかもしれない。この10年間、恵さんはプライベートの大半をスノーボードに費やしてきた。同じぐらいの頻度と気持ちでスノーボードに打ち込める男性でなければ結婚はありえなかっただろう。スノーボード仲間の貴文さん(仮名、48歳)との結婚は縁ではなく必然だったのだ。

恵さんは会社員なので週末にランチでもしながら話を聞かせてください、とお願いすると「3月末までの土日は全部スノーボードの予定で埋まってしまっているのです。雪があるのは今だけなので……」との返事。祝日ならばかろうじて予定が空いている日があるらしい。東京・大手町のパレスホテルで待ち合わせると、ショートカットで感じのいい笑みを浮かべている恵さんが来てくれた。

「何でも人より10年ぐらい遅い」

「スノボにハマったのは30歳のときです。会社の人が連れて行ってくれました。やってみたら風を切って滑る感覚がすごく楽しくて。山頂からの雪景色もきれいです。それから毎週末は泊まりがけでスノボに出かけるようになりました。

夜中の3時ごろに誰かの車に乗って出発して、朝の8時から夕方まで滑り続けるような週末です。普通の人は学生時代にスノボを体験して、社会人になったら卒業していますよね? 私は何でも人より10年ぐらい遅いんです。そろそろ結婚してもいいんじゃないか、と思ったのも34歳のときでした」

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スノーボードの魅力を聞いているとランチタイムが終わってしまいそうだ。34歳になってから結婚したくなった理由から聞きたい。

「母がガンで倒れたのです。治療でなんとか回復しましたが、先に脳梗塞で倒れて体が不自由になっていた父とケンカが絶えなくなりました。両親はもともと夫婦仲がよくなかったのですが、実家に帰るたびにそれぞれから愚痴を聞かされ、寂しくて心細い気持ちになりました。一緒に過ごせるパートナーが欲しいとようやく思ったんです」

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