ここまでやっても感染者が激増「イギリス」の今

不要不急の外出禁止、記者のいない記者会見

しかし、週末に観光地が人手でにぎわったことを受け、23日に外出禁止令を出した。生活必需品の買い物や治療、どうしても出勤が必要な場合の通勤といった特殊な例を除く外出は不可となった。

学校は先に休校措置となっていたが、これに加え、レストラン、カフェ、バー、パブ、美容サロン、ホテル、そのほかの宿泊施設、図書館、コミュニティーセンター、美術館、博物館、映画館、スポーツクラブ、戸外の遊び場などに閉鎖令が出た。ただし、レストランやカフェはテイクアウト専門でサービスを提供できる。

結婚式は禁止だが、葬式は可能

結婚式は人が多く集まるので禁止となるが、葬式は可能。ただし、ごく少人数の遺族のみが出席できる。同居していない家族や友人と会うことも禁じられている。

世界中から観光客が多く訪れる、ロンドンのトラファルガー広場、ピカデリーサーカスなどはまるでゴーストタウンのような光景となった。

商店街に足を踏み入れると、ほとんどの店舗が閉店状態となっているが、唯一開いているのが、生活に不可欠なサービスを提供するスーパーマーケットや、そのほか食料を売る店、薬局、病院(まず電話相談をすることになっているため、待合室に人はほとんどいない)、ガソリンスタンド、新聞販売店、郵便局など。

先の外出禁止令には例外がある。国民医療制度(NHS)に勤務する人、一部開いている学校に向かう教師など。そのほかの多くの人にとっては、1日1回、生活必需品の買い物か、運動あるいは犬の散歩などでのみ、外出が許される。違反した場合、警察が罰金(60ポンド=約8000円)を科す。

実際に通りを歩くと、買い物に行く途中か、あるいは散歩をする人の姿しか見かけない。薬局やスーパーに入るには、まず入り口前の列に並ぶ必要がある。待っている間、前や後ろの人と2メートルの距離を維持する。買い物客が店内から一人出たら、列にいる人が1人、中に入れる。

スーパーでは、一時トイレットペーパーやパスタが棚にないことがよくあったが、現在は時折空の棚があるものの、物資はだいたい行き届いている様子だ。ただ、夕方までには品切れになることがあるので、どのスーパーも開店から1時間を高齢者専用にしている。

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