"最高の家飲み"を実現する「高コスパの酒」5選 ソムリエ歴30年のプロが各ジャンルから厳選

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●日本酒大吟醸
「大吟醸 北秋田」
「大吟醸 北秋田」(写真:北鹿HPより)

大吟醸といえば、厳選したコメを半分以下にまで磨き、低温でじっくりと時間をかけ、特有の香味を生み出しながら醸す匠の技の酒。手間暇と技術を加味すると4合(720㎖)でも、小売りで3000円、5000円、なかには1万円という商品になるのもしかたがない。

しかし、北鹿の「大吟醸 北秋田」(720ml)は、小売価格985円! 二度見してしまう価格だ。もちろん、決して安かろう悪かろうではない。というのも、筆者が関わった雑誌『Pen』において開催した「おいしい日本酒ランキング」、愛称「日本酒ミシュラン」で、この「大吟醸 北秋田」はまさに大穴、ダークホースだったのだ。

スーパーで手軽に買える商品で、正直、ブランドもあまり知られていない。期待せずに(申し訳ない……)飲んだところ、落ち着きがある華やかさに、滑らかな口当たり、軽やかなコメの旨味があり飽きの来ないすばらしいバランスに審査員一同驚いた。

「安くして、やっぱりまずいとなったら致命的」という判断から、製造にはことのほか気を使っているとは、メーカーサイドの言葉。なるほどだ。コスパがいい理由は、大量生産に成功したからのよう。こんな大吟醸もある。スーパーで見つけたら手にとってみてほしい。

希少なジャパニーズウイスキーが高コスパで楽しめる

●ジャパニーズウイスキー
「ブレンデッドウイスキー 山桜 黒ラベル」
「ブレンデッドウイスキー 山桜 黒ラベル」(写真:笹の川酒造HPより)

今、日本産ウイスキーの市場はかなりクレイジーな状況になっている。2000年初頭に世界的なウイスキーコンペで、ニッカ、サントリーが最優秀賞を受賞して以来、日本産ウイスキーの品質のよさが世界のウイスキーマニアから認められ、その後、取引価格があれよあれよと急上昇している。

そもそもそこまで売れると思っていなかった国産ウイスキーメーカー、在庫がない。ウイスキーは少なくとも3年は熟成期間が必要だ。商品化にも時間がかかる。とにかくどこを探しても品薄状態。ゆえに価格も上がる。

熟成年の長い商品は軒並みオークション価格が10万円、30万円、70万円などといった値付け。また、コレクション商品だと海外競売で数千万円の値が付いたし、セット商品で1億円落札という話も今年話題になった。

しかし、内容がよくてもまだそれほどの価格付けになっていない商品もある。それが、「ブレンデッドウイスキー 山桜 黒ラベル」だ。福島県郡山市の日本酒メーカー笹の川酒造が造るウイスキーだが、古くから蒸留酒製造や洋酒のブレンドも行っており、広々とした熟成庫もある総合酒造メーカーだ。

それに何を隠そう前述の1億円で競売価格が付いたウイスキー、長い間この笹の川酒造に保管してもらっていた(つまりここで熟成)。そう、熟成環境も抜群なのだ。

この「山桜」は、華やかすぎないスモーキーフレーヴァーにキャラメルのような甘い香り、口に含めば滑らかな舌触りとともに香ばしい香りがアフターフレーヴァーとなって、バランスのいい味わいを楽しめる。

今のところ、2310円(700ml、税込み)という価格で購入できる。しかし、海外の展示会では引っ張りだこだし、香港では人気レストランのPB商品の依頼が来ている。お手頃に楽しむ、いやいや、将来の投資を視野に入れても、買うなら今だ。

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