戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか 菊澤研宗著
本書は、孫子、クラウゼヴィッツ、ロンメル、ナポレオンなどの軍事戦略を経営戦略へ応用することによって、企業が生き残る道を探ろうとする試みである。
経営学者である著者は、戦後、日本企業はアメリカから最先端技術や最新知識を輸入しながら、安価でコンパクトな製品を大量生産できたため、経営戦略はほぼ不要だったとする。しかし、そうした日本企業の優位性は、すでに他のアジア諸国に奪われてしまった。
現代の企業間における競争は戦争状態と非常に似た様相を呈しており、グローバル化の進展は世界大戦の攻防と同じだという。こうしたことから、企業人も軍事戦略から積極的に学ぶことを提案する。
光文社新書 798円
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