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「アルツハイマー病検査」の進化で浮上する問題 自分が「将来記憶を失う」ことを知りたいか

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ペンシルベニア大学のアルツハイマー病研究者、ジェイソン・カーラウィッシュは、脳内のアミロイドレベルが上昇していると知らされた患者の反応を評価する本格的な研究を行った。その結果、破滅的な反応をした患者はおらず、自殺をした人もいなかった。

多くの人は、アルツハイマー病の進行を遅らせるための対策を実践していると答えた。ライフスタイルによる効果は実証されていないが、彼らは健康的な食生活と運動がよいと信じている。

診断を受けて感情を爆発させる人も

一方で、診断を受けたことが役立ったのか不確かな人もいた。「あなたは今、私の将来についての話をした」と、ある患者が言ったとカーラウィッシュは振り返る。「私はこれを記憶から消すことはできない」。

診断を下されたことで感情を爆発させる人もいた。

ノースカロライナ州セントジェームス在住のウォレス・リュッケル(75)は、病気が進行したらどうなるのか、不安を感じている。自分が初期のアルツハイマー病であることを親族以外の人には知らせていない。「人々に気の毒だと思われたくない」とリュッケルは言う。

ノースカロライナ州ローリーのジェイ・ラインスタイン(58)は、2018年3月に初期のアルツハイマー病と診断され、その年に同州ファイエットビルの市政担当官補佐の仕事を辞職した。

「呆然とした」とラインスタインは言う。「仕事を愛し、仕事が私の人生だった。それが私のアイデンティティーだった」。診断によって動揺したのは彼だけではなかった。「妻はうまく対処できていない」とラインスタイン。「私たち家族に非常に大きな打撃を与えた。私はうつになった」。

数年後に自分の生活はどうなっているのか、友人が離れていくのではないかと彼は不安に思っている。ラインスタインは食生活を変え、今は運動もしている。妻と共に遺言状も作成した。アルツハイマー協会に参加し、アルツハイマー病の啓発活動にも取り組むつもりだ。

アルツハイマー病に人生を奪われないようにラインスタインは努めている。「病気で自分を定義されたくない」と彼は言う。

(執筆:Gina Kolata執筆、翻訳:中丸碧)

(C) 2020 The New York Times News Services 

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