「ジープ」の販売台数が10年で13倍も増えた理由

成功の鍵はブランド力+製品力+地道な努力

「ラングラー」は「2019-2020日本カー・オブ・ザ・イヤー」でエモーショナル部門賞を受賞している(写真:FCAジャパン)

日本市場では、数多くの輸入車ブランドが発売されている。その中で、最も大きな存在感を放つのがドイツ車だ。

2019年の国内輸入車販売台数の合計は、約34万8000台(JAIA発表)。そのうちのトップは「メルセデス・ベンツ」の6万6553台、次いで「BMW」の4万6814台、そして「フォルクスワーゲン」の4万6794台、「アウディ」の2万4222台と続く。ドイツブランドが上位を独占しているのが現状だ。

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しかし、目立ってはいないが、過去10年間で脅威の伸びを見せたブランドも存在する。その成長率は、2009年比で言うと約13倍。しかも、2013年から6年連続で前年を超える数字を達成している。それが「ジープ」だ。

2009年の1010台から、10年後となる2019年には1万3360台を記録している。トップのドイツ勢には及ばないが、それでも着実な成長は注目に値する。今回は、その人気の理由に迫ってみたい。

ジープというブランドの力

まず、ジープという名前が重要だ。第2次世界大戦で活躍したアメリカの小型4輪駆動車に付けられた名前である。日本においてさえ、その名前を知らない人のほうが少数派だろう。

1955年に誕生した「CJ-5」と現行「ラングラー」(写真:FCAジャパン)

ブランドを扱うFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)の名のほうが、知名度は低いのではなかろうか。それだけジープというブランドの知名度は抜群である。

その名前を聞けば、「歴史あるブランド。オフロード走行に強い。そしてタフ」というイメージが浮かぶ。そして、イメージが世間に浸透しているほど、ブランドはユーザーのライフスタイルの演出に役立つのだ。

つまり、実用品としてだけでなく、ファッションアイテムとしてもジープは価値が高いと言える。もちろん、製品は4WDモデルが中心だ。

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