そもそも日本政府って倒産しないの?
民主党参議院議員・藤末健三
R25に「プライマリーバランスを語れる男になる!」という記事が出ていましたが、「プライマリーバランス(基礎的財政収支)」を語れるだけでは、わが国の財政問題を理解できているとは到底言えません。
なぜか?その答えは、国の財政を家計にたとえてみるとよく分かります。
ちなみに、日本政府の17年度財政状況を見ると、以下のようになります。ついでに分かり易いように家計と比較してみます。
<収入>
税収+税外収入(A) | 47.8兆円(これは家計の収入ですね) |
国債費(B) | 18.4兆円(住宅ローンの利子支払い) |
(A)-(B) | 29.4兆円(実際に使えるお金) |
<支出>
一般歳出 | 47.3兆円(家で使うお金、食費や衣料費などです) |
地方交付税等 | 16.1兆円(田舎への仕送り(地方の方には失礼ですが)) |
公債金収入 | 34.4兆円(新たな借金) |
そして、すでに抱えている借金が
公債残高 | 538兆円程度 |
プライマリーバランスの達成とは、「新たな借金をしないようなにするレベル」のことを指します。平成18年度の新たな借金(公債金収入)は30兆円。実に、収入の2/3に上る借金を、毎年積み重ねているのです。まだまだ、プライマリーバランス達成には、程遠い状況にあります。しかも、たとえプライマリーバランスを達成したとしても、およそ538億円の既にある借金は残ったままになるわけです。
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