2月米雇用統計、雇用者数17.5万人増に 市場予想上回り、米国経済の減速懸念和らぐ
[ワシントン 7日 ロイター] -米労働省が7日発表した2月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比17万5000人増となり、14万9000人増を見込んでいた市場予想を上回る伸びとなった。また雇用者数の伸びは、12月の12万9000人増から加速した。
米経済が急減速するとの懸念が和らぐとともに、米連邦準備理事会(FRB)の緩和縮小継続を後押しする可能性がある。
一方、失業率は5年ぶりの低水準だった前月の6.6%から6.7%に上昇した。市場予想は横ばいの6.6%だった。
調査期間には全米の多くの地域が異例の寒波に見舞われ、経済活動に支障が出た。
2月の週平均労働時間は2011年1月以来の低水準となった。
失業率算出の基となる家計調査でも、職に就きながら天候要因で自宅待機を余儀なくされた人の数が約60万1000人に上った。これは2月としては2010年以来の高水準。
また家計調査では、失業者数が増加し、失業率の押し上げ要因となった。労働参加率は63%で、前月から横ばいだった。
ほぼすべてのセクターで雇用が増加。民間部門は16万2000人増、政府部門も 1万3000人増えた。
製造業は6000人増と、7カ月連続の増加となった。
前月予想外に大幅増となっていた建設業も1万5000人増えた。
時間当たり賃金は24.31ドルと、9セント増加。
平均週間労働時間は34.2時間と、前月の34.3時間から減少した。厳しい寒波がおそらく影響したものとみられている。
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